先生を目指していた文系学生が選んだ、コーポレートエンジニアという仕事
こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
今回は、2021年新卒の「さわさわ」にインタビューしました。ぜひご覧ください!
UGとコーポレートエンジニアを知るまで
ーー本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いできますか
UGに入社して5年目になりました。社内では唯一の香川県出身だと思います。これまでシェアード社員として10社以上のお客様を担当し、昨年からはUGアカデミーの運営などにも携わっています。よろしくお願いします!
ーーありがとうございます!それでは、幼いころのお話から聞かせてください。先生を目指していたそうですね
意外に思われるかもしれませんが、そうなんです。きっかけは小学校5年生のときの担任の先生との出会いでした。今でもとても尊敬している大好きな先生で、当時の私は「将来は先生と一緒に働いて、その教育理念を共に体現したい!」と本気で思っていました。
振り返ると、その先生はただ教科書の知識を教えるだけでなく、人の成長や心の在り方を深く考え、クラスメイト個々人の可能性を広げることにつながる言動をよくとってくれていました。たとえば「何か目標ができたらゴールを明確にして、そこから逆算して行動すればいい」とか、「心が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる」といった人生を豊かにすることをよく教えてくれて。素直で真面目だった私は、授業以外で先生から教わったことを専用のノートに書き留めていました。
また、先生に誘われて児童会役員となり、全校イベントの企画・運営や入学式でのあいさつを担当するなど、多くの成長の機会をいただきました。そうした経験を通じて、自分の世界が大きく広がったので、「一人の存在が多くの人にいい影響を与えられる」という職業に憧れたんだと思います。
地元で先生になるという目標ができた私は、「先生になるにはどうすればよいのか」を調べ、教員免許の取得が必須であると知りました。そこで、教員免許が取得できる地元の大学の教育学部に進学しようと計画したんです。
ーー小学生のころは、週6で習い事をしていたとか。かなり多忙な毎日だったのではないですか?
多忙とは感じておらず、ただただ楽しかったです。ソフトボール、水泳、そろばん、英会話、習字、三味線・・・全部自分からやりたいと言って始めたと両親から聞きました。恵まれた環境だったと思います。この時期に自分がやりたいことに熱中させてもらえたおかげで、トライすることへの不安よりも、何事もコツをつかめればできるようになるという自信を持てるようになったと思います。
ーー中学生や高校生のときはどのように過ごしていたんですか?
中学では習い事はほとんどやめてバスケ部に入りました。朝早くから練習があったので体力と根性が鍛えられたと思います。生徒会役員や学級委員長なども務めましたが、自分から手を挙げるのではなく、先生に頼まれて「やってみようかな」という気持ちで引き受けていました。
高校時代はいろんなことへのモチベーションが少し落ちていた気がします。このまま先生を目指して進んでいっていいのかわからなくなって、受験にも失敗しました。結果的には一浪の後、小学5年生のときに決めていた地元の大学の教育学部に入りました。
部活動については、バスケ部が強豪で大変そうだったのと、接触プレーが多い競技性が自分には合わないとわかったので、ロンドンオリンピックの放送を見て興味が湧いていたバレー部に入部しました。きっかけはそんな素朴な理由でしたが、経験者がほとんどの中、未経験でもポジションをもらい、試合に出してもらえた経験は自信につながったと思います。
ーーさわさわにもモチベーションが落ちていた時期があったんですね。大学時代はどんなことをしていましたか?
授業とアルバイトに明け暮れていました。アルバイトは高校のバレー部の先輩が地元のテレビ局や神社などを紹介してくれて、1年生から卒業するまで働かせてもらいました。テレビ局では、VTRチェックの仕事を中心に、カンペ作成や原稿の差し替え対応などさまざまな仕事があり、社会人の基本である電話対応やFAX対応も経験させてもらいました。土日や年末年始は、神社で巫女さんとして結婚式やお祭りなどの行事対応をし、私にとっては非日常の空間で過ごせて楽しかったです。
ーーどちらも珍しいアルバイトですね!どうしてやってみようと思ったんですか?
仕事内容への興味ももちろんありましたが、それよりも「尊敬している先輩がわざわざ声をかけてくれたからやってみたい」という気持ちの方が強かったです。
それにアルバイト自体は、お金にもなるし社会勉強もできるので、ただ漠然と学生生活を過ごすより有意義かなと思って取り組んでいました。やってみたらおもしろくて、できるだけシフトに入れるように大学の授業は午前中に詰め込むようにして、午後や土日はアルバイトでカレンダーを埋めていました。
ーー昔から「やってほしい」と頼まれることが多いんですね。断ることはないんですか?
頼まれることは多いかもしれないです。断ることは、本当に時間を捻出できないとか、よほど自分の価値観に合わないことだとあるかもしれませんが、できるだけしないようにしています。
先ほどの先輩に限らず、私の周りにはいい人がいっぱいいると感じています。幼稚園から高校にかけて出会った担任の先生、部活動の先輩や後輩、アルバイト先の社員の方に恵まれていて、そういう人たちがいつもチャンスをくれるんです。そんな大切な人たちから頼まれたことに対して誠実に取り組んできた自負もあります。
等身大の自分で働ける実感
ーー先生という夢を追いかけていたはずが、なぜ違う道を選んだのでしょうか?
小学5年生のときに決めた道を進んでみたものの、自分が年をとっていくにつれて人間関係も広がったことで、私には向いていないと思ったからです。地元の公立学校で先生になることを目指していたので特にそう思ったのかもしれません。もし自分がこのまま先生になったら、児童や生徒に平等に接することができないんじゃないか。4年弱アルバイトをしていたとはいえ、社会人歴0のまま先生になると「井の中の蛙」になってしまうのではないか。そうした懸念を踏まえ、目指すことをやめる判断をしました。
ーー理想と現実のギャップを感じたんですね。そこから公務員試験の勉強を始めたそうですね
はい。ただ、勉強していくなかでこちらも向いていないと感じたため、民間企業への就職活動に切り替えました。先生は目指さないという方向転換を経験した後だったので、このときの決断は早かったです。
ただ、いきなり方向転換をしたため、業界や職種、向き・不向きがわからなかったので、オファー型の就活サービスも活用していろいろな企業の話を聞きました。
ーーUGの印象はいかがでしたか?
UGもオファーをもらって知った企業のひとつでした。採用ページを見たとき「ユニークな会社だな」と思ったのが第一印象でしたね。当時の私が知っていた会社とはまったく違うけど、これでうまくいっているのがすごいなと興味が湧きました。たしか初回面談では「普段バラバラに働いているのに、どのように帰属意識を醸成しているんですか」と質問した記憶があります。この働き方なので、普段はバラバラに働いていても、大枠では同じ目的に向かって進んでいけるコミュニティとして成り立っているのかが気になったんだと思います。
UGに決めたのは、他に内定をいただいた会社と比較した際に、ここで働いている自分をイメージできたことが大きかったです。どこに居ようが私は私だと思うんですが、UGに所属している自分が一番具体的に想像できました。あとは、コーポレートエンジニアという仕事がおもしろそうで、どうしてもやってみたくなってしまったんです。
ーー新卒でコーポレートエンジニアという仕事を選んだのはなぜですか?
UGを知るまでは、この仕事の存在自体知りませんでした。でも話を聞いて、どの会社でも必要不可欠な仕事だと分かりました。よくよく考えると、アルバイト先のテレビ局にもいることに気づきまして(笑)須田さんの本やブログを読んで、コーポレートエンジニアとして働くなら絶対UGだなって直感的に思いました。ここで経験を積めばどこでも通用する人になれるんじゃないかと思ったんです。ITへの抵抗があるかもと懸念がありましたが、大学3年生からNPO法人で活動していた際に、業務効率化のためにGASを独学で書いた経験があり、プログラミングも「やってみればできる」と感じていたので、ITを仕事にしても大丈夫だろうと思いました。
ーー「やればできる」がさわさわの原動力なんですね
そうかもしれないです。「やればできる」ので、その前段階にある「なんでもやってみる」ことと、その後にある「やりとげる」ことを大事にしています。UGの選考中に、こういった話を今よりもストレートな表現で話したら、高井さんに「社長お叱りサービス、一緒に始めてみる?」って言われたことを思い出しました(笑)なんだそれ?と思いつつ、そういうアイデアが出てくるUGっておもしろいなと思ったエピソードです。
すべては現場で貢献するため
ーー入社してからは、どのような仕事を経験してきましたか
業界や規模の異なるお客様を10社以上担当してきました。コーポレートIT部門の一員になることももちろんありますし、会社によってはコーポレートIT部門がないなかでそういった役割を担ったりしています。社内では2022年新卒内定者と2023年新卒内定者の入社までのオンボーディングを担当したり、ISMS事務局を務めたり、UGアカデミーの運営にも携わったり、いろいろ経験してきました。
今年(2025年)からは、AM(※)や新規商談担当など、新しい役割にも挑戦するようになりました。
※AM:顧客責任者。準委任契約における指揮命令者であり、現場メンバーとは別にお客様やメンバーの状態を把握し支援する
ーー新しい役割に挑戦するきっかけはあったのでしょうか
AMも新規商談の担当も、いつかやってみたいと思っていました。どちらも経験することで、お客様にとってもUGにとっても役に立つと考えたからです。
AMは今年1社担当するという目標をもっていたので、それを耳にした先輩が後任として声をかけてくれました。
新規商談の担当はたまたまチャンスがやってきたという感じです。初めて一人で担当したお客様の管理部門で働いていた方が、転職先でもシェアード社員を利用したいと私宛に連絡をくださったんです。
ーーおお!それはうれしいことですね!
とってもうれしかったです!ツイてるなと思いました。せっかくなので、誰かに引き継ぐのではなく先輩にサポートしてもらいながら、自分で商談を進めることにしました。この先輩とはそれまで一緒に働いたことはなかったのですが、UGの営業の考え方について1on1で教えてもらったり、会社説明の練習につきあってもらったり、とにかく親身になってくださってとても感謝しています。こういう風にUGでは、なにかに初挑戦するときや、進め方に困っているときなど、自主的に助けを求めることさえできれば、スクラムや所属事業部関係なく誰かしらがサポートしてくれる文化があると感じています。
実際に商談をやってみて、今まで分かっているようで分かっていなかった契約のことなどに触れることができ、自分の言葉でUGの説明をする経験も得られたので、チャレンジしてよかったと思っています。もっと経験を増やしたくて、新規でお問い合わせがあった際にはできるだけ立候補するようにもなりました。まだ商談を担当したことがないメンバーもたくさんいるので、今のうちに一人でできるようになって、問い合わせがさらに増えたとき、担当したりサポートしたりできるようになっておこうと思っています。
ーー足りていないポジションを引き受けられる人って重宝されますもんね
はい。いろいろやらせてもらっていますが、やっぱり一番は「お客様の役に立ちたい」と思っているので、とにかくできることというか、引き出しを増やしていきたいです。
実は昨年、キャリアについて真剣に悩んだ時期がありました。一度、転職活動をしてみようと書類を作ったり企業を探したりしてみたんです。
ーーそうだったんですか
でも、いざ他社を見てみると、今の仕事の楽しさや、UGの事業内容、組織の在り方のおもしろさに気づいてしまって。今の組織フェーズだからこそできることもあるし、やっぱりここでがんばりたいって再認識しました。
なにより私は「現場」が大好きなんだと思います。UGの事業の最前線で、直接お客様を見て、お話を聞いて、還元できる。仕事の内容が好きだし、UGであれば、転職しなくても複数の職場を経験しながらスキルアップできるので、今すぐに転職する必要はないなって気づきました。
ーーUGアカデミーの運営メンバーとしてセキュリティ教育推進に関わっているのも、全部現場に還元するためですか?
そうですね。もともと「セキュリティ」と、新卒1年目の時からお世話になっているだいすけさんからの影響で「プロジェクトマネジメント」は、どんな規模のお客様でも求められることだから学んだほうがいいと考えていました。なので、セキュリティ教育というテーマには興味がありました。
セキュリティ技術研修は、2023年から社内向けにトライアル開催されており、2023年12月ごろに齋藤さんから「来年からセキュリティ技術研修の運営を手伝ってもらいたい!UGアカデミーのキラーコンテンツに育てよう」と声をかけられ、2024年から本格的に携わっています。現時点でUG社内での延べ参加者数は1,300名以上になりました。
運営として関わることは、現場で働くのとまた違った頭の使い方ができて楽しいです。研修ってこういう風に企画・設計・開発されていくんだなと、ものづくりの一員になれるのもおもしろいです。コーポレートIT部門にいると、仕事上、社員の方々に向けたレクチャーをすることも多いので、そういった際にも役に立つなと感じます。
ーーセキュリティ技術研修は今年からお客様も参加されていますよね
1月〜6月は無料トライアル期間として、7月からは有償化して、UGのお客様を対象とした外販にもチャレンジしています。現時点での延べ参加者数は150名程度です。とてもいいコンテンツなので、もっと多くの方に届けられるよう試行錯誤しています。
先日の運営チームでの振り返り会にて、齋藤さんが「まずは無事に外販できてすばらしい!以前はラーニングサービスというものがあったけど、それが廃止されてから、研修にお客様を呼んで有償化できたのは初めてだよ」と言ってくれて。あ、これってすごいことなんだってようやく気づきました。振り返り会までは、「もっと行動できたはずだ」と自分にやや否定的だったので、やっと実感がわいたんです。
参加対象者の範囲が拡大したことで配慮が必要なことも増えましたが、仮説検証を繰り返して一通りの型をつくることはできました。これからは、運営体制の強化をして今まで担当していた領域を後任に引き継ぎ、私はより外販に力を入れられるようチームを再構築中です。
ーー齋藤さんと言えば、さわさわはよく齋藤さんと一緒に仕事をしている印象です
徐々に増えていると思います。もともとは入社1年目のときに定期的に1on1をやってもらっていて、そこで私のことを知ってもらい、何かあったときに声をかけてもらえるようになったと感じています。たくさん仕事のチャンスをくれるし、私の答えはもちろん「Yes」なのでやれることが増えていって楽しいです。齋藤さんは情報を察知する感度が高いんだろうなと思っていて、あらゆる事象が結びついて生まれたアイディアがたくさんあるから、それが生まれる瞬間にも、実行するフェーズにも関わりたいっていうのが私のモチベーションになっているかもしれないです。私自身、いただいたチャンスについて「これはきっとUGのためになる。最終的にはお客様のためになるはずだ」と信じて取り組んでいます。
最近、齋藤さんの人とのコミュニケーションの取り方を観察していて気づいたことがあります。話し方や雰囲気、切り返し方などから発散されるエネルギーがかなりポジティブなんです。うまくいっていないときほどポジティブな感じがしていて、一緒に仕事をしていて不安な気持ちになったことがないかもしれません。もしかしたらあったかもしれないけど、少なすぎて覚えていない。これってすごいですよね。齋藤さんのスピードに置いてけぼりにならないよう、加速していきたいと思います!
とりあえず全力でやってみる
ーー現在、忙しいなかUGアカデミー選抜クラス(※)に参加していますよね。参加を決めた理由はなんだったんでしょうか
あんまり深い理由はなくて「今だ!」って直感的に思ったからですね。ちょうど募集があったのが転職することを辞めて吹っ切れた時期と重なっていたことも影響しているかもしれないです。今はUGアカデミーの運営メンバーになっていますが、入社当初の新卒向けUGアカデミーはあまり積極的に参加できていなくて。当時の私は最初の2回くらいしか参加せず、「アカデミーに参加するより現場で仕事したいです!」とか言って尖っていました(笑)当時の自分を振り返ると、すごく失礼だなと思うのですが、数年たって自分自身にいい変化があったし、UGアカデミーの体制にも変化があったので、この取り組みに興味が湧いたんです。
※UGアカデミー選抜クラス:UGアカデミーはコーポレートIT人材の成長加速を支援する企業内大学として2019年4月に開校。選抜クラスは若手のさらなる成長のための投資として経営やコーポレートを学ぶために始まった取り組み
ーー参加しはじめていかがですか?
おもしろいです。率直に、会社のお金で勉強させてもらえてありがたいなと思っています。最近は外部で実施しているドラッカー塾や7つの習慣®集合研修を受講してきました。なにかしら絶対に自分の身にしたいという欲をもって参加しているので、かなりいい影響を得られていると実感しています。全力で取り組んだら自分のためになるって思えたし、お客様やUGに貢献していきたいなとますます感じました。
ーー最後に、今後の目標を教えてください。
キャリアに関しての具体的な目標はあまり決めていないです。先生になろうと決めたとき、具体的な計画を立てたものの、途中で違和感を覚えても軌道修正できず、ギャップを埋めるだけになってしまったんですよね。軌道修正能力が不足していただけかもしれないですが。また、立てた目標以上にはなれないような気もしているので、現時点では目の前のことに全力で向き合い続け、今後の目標を考えたいと思います。
抽象的なことだと「プロフェッショナルとして価値を出せる人であり続けたい」という目標はあります。なので一つの区切りとして、30代になるまでにできるだけ可能性を広げたいです。仕事だけじゃなく、人間としての幅も広げていきたい。やったことがなくても、苦手そうでも、まずは「とりあえずやってみる」という姿勢をこれからも大切にしていきたいと思っています。
ーー常に上を目指すさわさわらしい考えですね!本日はありがとうございました!




