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レジェンダ・コーポレーション株式会社

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社員にとって「いい会社」を創る

レジェンダ・コーポレーション株式会社

複数のグループ企業とともに、採用アウトソーシング、採用コンサルティング、人事労務代行、給与計算、BPR、そして人事関連のITシステム提供などを多岐にわたって提供している、この分野のパイオニア企業です。創業者で代表取締役の藤波さんにお話を伺いました。

須田須田

本日は社長から、創業の想いや経営の考え方などをうかがって勉強させていただきたいと思います。御社は人事部門のアウトソーシングをビジネスにされていますが、どのようにしてこの分野にフォーカスされたのでしょうか?

難波藤波

まず人に対する想いというのがあります。
それは私の会社員時代にまでさかのぼります。私は、起業する前は日立とリクルートにいました。今とはまったく違う昔の話ですが、どちらの会社にも、毎日が仕事だけというモーレツな人がたくさんいました。特に日立では、橋とか発電所とか、大きなものをつくる部署にいたのですが、このような事業では小さなミスでも人が死にます。国を支える大きな仕事への誇りも手伝って、鬼のように働く人がたくさんいたのです。
須田さんはわかりますよね。かつては徹底的に働くのが会社員の美徳であり、誇らしいことでした。

須田須田

はい、私もそういう環境で育てられたおかげで今があります(笑)。

難波藤波

しかし、じっくり付き合うと、そんな鬼のような人でも人知れず余暇を楽しんだり、あまり言わないけどボランティアをやっていたりと、実は仕事だけの人ではないということを知ったのです。人の内面にはいろいろあるのだなと。そういう例をたくさん見てきたんです。24時間365日、仕事ばかりやっているような人でも、仕事が人生のすべてではないと。それが普通なんだなと思いました。

須田須田

それが、どのように今のビジネスにつながったのですか。

難波藤波

会社を始めた時に考えていたことは2つです。人とシステム。人とシステムの足し算をしたところでビジネスをやろうと思いました。しかしそれだけだと、選択肢は実にたくさんあります。人事のコンサルティングとか、人事で使うソフトウエアを開発して売るとか。または人材派遣とか。それで何をやろうかと考えた時に、ちょうど子育てと親の面倒を見ることが重なって、個人の生活が急激に忙しくなったのです。リクルート時代も含めてそれまでは仕事漬けの生活を送っていましたが、この先20年を同じように働くのは無理だと思いました。そのような背景があって、今の会社ができあがっていきました。

須田須田

詳しく教えてください。

難波藤波

まず、「いい会社」を作ることをビジョンにしました。
普通の会社だったら、事業の目的があって、それに沿った組織や営業方針などをつくると思うのですが、私は、ビジネスは手段という考え方をしています。会社というのは人が集まらないことには何もできません。だから社員にとって「いい会社」にする、ということを会社の目的にしました。
しかも普通の人にとっての「いい会社」です。人事部門にサービスを提供するとしたら、世の中の多くの人が普通の人なのだから、サービスを提供する側も普通の人がいいと思いました。今では役員の中にリクルート出身者もいますが、創業当時はリクルート出身者を採用しませんでした。ハードワーカーなので。普通の人が必要だと考えたんです。普通の人が普通に努力をして報われる会社を目指しました。
モーレツに働いて、起業して3年で上場するようなベンチャーをやりたい人はやっていいと思います。しかし私の目指すところとは全然違う。地に足のついたビジネスをやるのがいいと思いました。
新規事業というのは難しいものです。私は日立で新商品開発、リクルートで新規事業に携わりましたが、ものすごい額のお金を使って、失敗を積み上げました。失敗は会社員の特権ですね。しかし起業したらそういうわけにもいきません。そこで、手堅くビジネスをやろうと(笑)。

須田須田

「いい会社を作る」というのは、今でこそ市民権を得ている考え方ですが、藤波さんが起業された頃は「そんなことを言っている社長は会社を潰す」と一蹴されるような、尖った表現だったと思います。いい会社の条件とは何でしょうか?

難波藤波

「社員が自己実現できる会社」だと思います。他にもいろいろあるのかもしれませんが、これが第一です。私はサラリーマン時代は仕事を任されて成長して充実することができました。だから私も社員に充実するような仕事を任せることができたらいいなという気持ちでやっています。ただお金のためだけに仕事をするのはつまらない。
私は自分が普通の人だと思っています。しかし、ソフトバンクの孫さんのように私はすごい人になれるんじゃないか、と思ってしまう人がいます。スポーツの世界で考えると勘違いする人はいないと思うのですが。例えば、努力をすればウサイン・ボルトのように走れるとは誰も思いませんよね。アスリートの場合、かなりの努力をしても報われるのはほんの一握りの人だけです。残りの人は満足に生活すらできない。でも会社員は違う。努力をすれば努力をしただけ報われます。普通の人が普通に頑張って、何かを成し遂げたと思えるのが、弊社の身の丈にあっていると思います。

須田須田

レジェンダさんの強みを教えてください。

難波藤波

「誠実に仕事をする、手を抜かない」ということです。これは人事の仕事をすることで余計にそう思うようになりました。昔は人事の仕事をアウトソースするなんて考えられませんでした。だから仕事をするには信頼が大事です。信頼されればされるほど、仕事を任せてもらえるようになります。

須田須田

二番目の強みはなんですか?

難波藤波

「データと情報」です。例えば採用基準で、「元気さ」というのは測ることが難しい。しかしデータ化しなければ、いつまで経っても曖昧な採用を続けるだけです。データで説明すれば、うちの会社の若い人の言葉でも、お客さんは話を聞いてくれます。その結果、お客さんをいい方向に導いていける。そしてデータを蓄積するためのシステムが重要です。

須田須田

三番目の強みも教えてください。

難波藤波

人事の世界に「プロジェクト」の考えを持ち込みました。間接部門の仕事のほとんどは、日々の決まった事をこなしていく仕事です。会社としてそれは当然で、典型例が鉄道です。時刻表の通りに電車が運行されることに価値があります。そこに、プロジェクトの考えを持ち込んで、業務改善のサイクルを作り、価値を提供してきました。

須田須田

確かに。人事の仕事を実に細かく分解し、プロジェクトとして管理できるようになさっていますね。素晴らしいです。
それでは最後に、UGに対するアドバイスをぜひ。

難波藤波

迷わず、信じて、自分たちの道を歩いていくということだと思います。中堅・中小企業を強くするのは大変なことだと思います。困難なことがあると心が揺らぎます。大変だけれど信じて前に進むしかないんだと思います。大変な事を乗り切れば、それが誰にも真似できない強みになる。強くなるまで頑張ってください。

須田須田

ありがとうございました!心にしっかり留めます!

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