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Suda Note | 社長ブログ

2017年度(第13期)の業績報告 - ユナイトアンドグロウ株式会社

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2018.04.06

ユナイトアンドグロウ社の第13期、株主総会が終了しました。そこで、去年1年間の経営面での進化や変化について、少し細かいですが振り返って報告します。

売上高・経常利益ともに過去最高を更新

子会社(fjコンサルティング)を含む連結決算において、売上高1175百万円、経常利益13百万円を計上することができました。

期初の計画に対する達成度においても、売上は+2.6%(前年対比34%増)、経常利益は+67%(前年対比309%増)と好調に推移し、特に子会社の業績が全体に大きく寄与しました。

「社員中心の経営」の理念に則り、成果を皆で分かち合うことができたことは何よりも幸いでした。支えてくださっているお客様に、心より感謝申し上げます。

2017年に前進できたこと

この1年間、実に多くの進展や変化がありました。経営の視点における主な成果を以下に報告します。

  1. まず、これまで「レンタル社員」とアピールしていた当社の中心的なサービスを、「シェアード社員」に名称変更しました。併せて、当社の「基幹技術」つまり独自のノウハウにも名前をつけました。「シェアード・エンジニアリング」と呼びます。
  2. この変更を受けて、コーポレートサイトを全面刷新しました。今年度は採用サイトを刷新する予定です。
  3. シェアード社員サービスの契約書やルールブックを数年ぶりに全面的に更新し、第11版としました。価格体系やお客様とのお約束事項を一言一句書き直したことで、サービスがまた一つ前進しました。
  4. 全国の情シス担当者をネットでつなげて経験をシェアするSyszo(シズゾー)」のエンジンを、最新のテクノロジーで完全に新しくしました。また、このエンジンを使って会員企業向けのQ&Aサービス「Kikzo(キクゾー)」もスタートしました。
  5. 100%子会社のfjコンサルティングは、クレジットカードセキュリティなどに強みを持つ情報セキュリティのコンサルティングサービスを提供しています。この分野で長年の実績を持つ代表の瀬田を中心に、ユナイトアンドグロウの社員が多数、事業に参画することで、売上が3に伸びるなど躍進しました。この結果、連結の業績も大きく伸びることとなりました。
  6. グループ全体の期末賞与を実現できました。そもそも期末賞与を予算化した初めての年度でしたが、実際の配布も計画以上とすることができました。また、その計算方法や個別の配布金額を社内公開しました。「あらゆる経営情報をガラス張りにする」という経営方針の一環であります。
  7. 人材採用が年間を通じて好調でした。特に、期の前半が好結果であったことが予算達成の原動力になりました。
  8. 危機管理」の考え方を常勤監査役から提案されました。これを当社の事業の特徴に合わせてアレンジし、レベル1(軽微)からレベル5(深刻)までの内容を定義して、特にL1~L2の事象を積極的に拾っていく(危機は多いほうがいいと考える)ルーチンをつくりました。軽微なものは「失敗」と呼びます。全社員が集まる会合その他の場所で「失敗の共有」として事象を積極的に発表し、「そこから何が学べるか」をシェアする習慣ができました。
  9. 全社員が一同に集まる会合は、創業から12年間(通算140回)「夜間」に行っていました。それしか方法がなかったからです。しかし昨年、とうとう平日の午前中に開催することができるようになりました!これはゼロから始まった会社には大変なことで、180社のアクティブなお客様にご理解・ご協力をいただくという困難を乗り越え、しかも売上機会の1/30以上を手放すという決断もしなければなりません。しかしその分、働き方が改善され、シェアリングを推進することができます。画期的な進展だと思っています。
  10. 当社には「終日の全社イベント」が年に数回あります。土日祝日を利用して、1日または1泊2日で様々なことをやってきました。会社の理念を話し合ったり、価値観を共有したり、チームビルディング研修を行ったり、廃校となった小学校を貸し切りにして運動会を開催したこともあります。昨年は、お台場でアウトドアイベントを実施したあとにホテルの宴会場でパーティを開催しましが、「天井がこんなに高いところで集まったのは初めてだね!」と、古い社員は感慨深かったようで、大いに盛り上がりました。
  11. 毎年5~8名を採用し続けて7年目の新卒社員。「全員の合算で単月黒字を出す」などの目標を毎年追いかけていますが、過去最速のスピードで利益計上ができた年でした。しばらくこの記録は破られないと思われます。
  12. 内部統制が大きく進展しました。監査役、内部監査室、ISMS、月次決算、取締役会の進行手順など、実質だけでなく形式の上でもしっかり定まった1年間でした。
  13. 大阪オフィスでは、メンバーが増えて、創業以来最も動きが活発となっています。今年はさらに良い成果が上がるだろうと期待します。
  14. 社内のコミュニケーションに、新たにFacebook社のWorkplaceを導入しました。様々な出来事が実に活発に投稿されています。当社では様々なITツールを活用していますが、オリジナルの基幹システムGAUDIを中心に、現在はSalesforce.com、G suite、Workplace、AWS、Zoomなどを組み合わせています。
  15. 当社は全社員が営業を兼務する企業文化を大事にしていますが、そうはいっても新規案件の初回訪問を担当する社員は限られていました。「全員営業」をさらに推し進めるために、営業活動をサポートする体制やルールが整備されました。そのおかげで、より多くの社員が新規のお客様候補に果敢に訪問できるようになりました。
  16. 自社の経営を支える各種の内部的業務を「社内案件」と呼びます。情報システムをはじめとして、総務的な仕事、営業的な仕事、人材採用、社員研修、社員総会の企画や進行、KPIのとりまとめ、WEBサイト更新、スタッフフォロー、など、実に多数の仕事を専門部署化せずに多くの社員で「シェア」しています。数えてみたところ、社内案件に半数以上のスタッフが関わっていました。「自主的な学習推進」を除き、基本的には勤務扱いとしていますので給料の対象ですが、去年はその仕事の一部に「擬似的な売上」がつくようになりました。インセンティブ給にも反映されます。お客様先での仕事と社内案件が、また一歩近づきました。
  17. 当社のシェアード社員サービスは、一人でこなせる小さな案件においても、6~7人が関わる大きな案件においても、必ずAMAccount Manager)という役割の人がつきます。AMは現場に入って作業をしない、という点のみ共通ですが、個別ケースでの役割は多彩で、柔軟性が要求されます。その多彩さを共通言語化して研修可能とする取り組みについて、進展がありました。
  18. 社内案件とは別に、自主的な勉強会が数多く開催されました。情シスLabNetwork研修、Excel道場、プロジェクトマネジメント、ホワイトハッカー養成など。素晴らしい!感謝します!!
  19. 社長が主催する社内研修も継続しています。土曜日開催の「ビジネス塾」では、経営者の目線で顧客や自社の経営を研究します。第3期目がはじまり、15人が1年間学んでいます。金曜日開催の「社長研修」は、当社の創業経緯や経営理念をシェアするとともに、現場で気になることを皆で話し合う場としています。私としても大変勉強になります。全社員が対象で、年間12回に分散して参加していただいています。
  20. 部門ごとのKPIを定めて追いかける、という活動もだいぶ発展しました。まだまだ課題も多いので、今年もさらに力を入れていきます。
  21. メンターシップ制度」が立ち上がりました。メンターとメンティーの希望者に研修をした上でマッチングさせます。上司部下の関係とは異なるペアリングによって、セルフマネジメントの能力を高めるとともに、先輩から後輩へのノウハウ移転を加速させます。

対処するべき課題

以上のように数多くの成果が得られた1年でしたが、新たな課題も数多く発生しています。変化を恐れず積極的に挑戦していきます。

  1. 人材の確保と育成
    優れた人材を計画どおりのペースで採用し、UG社員としての育成を行いながら有機的な人的ネットワークを構築します。
  2. シェアード・エンジニアリング(基幹技術)のノウハウの蓄積
    個々人のもつ知識・経験・人脈・資質や得意分野を積極的にシェアすることで、お客様に今まで以上の価値をご提供します。
  3. 新サービスの開発
    Syszo
    で全国の情シス担当者をネットワークし、第三の収益事業として育ててきます。
  4. 情報管理体制の強化
    個人情報や企業秘密の保護など、情報セキュリティの管理体制を強化していきます。
  5. 労働者派遣業との明確な区分
    人材供給業に陥ることのないよう、定期的・網羅的な運用の確認と改善のサイクルを回していきます。
  6. 内部管理体制の強化
    人員や顧客の増加にともなって、事業の複雑性が上がっています。内部管理体制もさらに充実させていきます。

以上を報告いたします。

代表取締役社長 須田騎一朗

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