Suda Note
Suda Note | 社長ブログ
今年の私の目標の中に、「社長主催の研修や合宿を50回開催」というのを入れました。
当社は昨年12月に株式公開をすることができましたが、そこで改めて危機感が芽生えました。「浮き足立たずに足場を固め、大きな社会的課題の解決を目指さなければならない」。
足場を固めるにあたって最も大事なことは、顧客の声と社員の声を真剣に聞くことだと結論し、その活動を去年の実績の2倍やろうと決めました。
「社長研修」は「社員の声を聞く」という、社長主催の研修です。もちろん私も話しますが、8割くらいは社員が喋ってます。
過去3年以上にわたって、一回7名〜12名程度に集まってもらい、会議室でワイワイ3時間話すというコンセプトで開催してきました。「社長研修」は全社員を対象としていますが、希望者のみを集めて「プチMBA勉強会」「ビジネス書の読書会」「企画を持ち寄って発表する会」なども開催しています。
しかしながら、2020年は新型コロナウイルスの影響で、訪問も研修も凍結されてしまい、何もできない状態に・・・。
そんな時、一人の社員が「リモート社長研修」なるものを発案してくれました。
在宅勤務であっても、個別に声がけしてリモートでつながれば、集まることができます。「ワイワイ話す」をリモートでできるのか? 実施してみたところ、5週間で計11回、リピーターも含めて延べ70名(5月末時点)が参加してくれて、流れができました。まだまだ続けて、50回を目指します。
「リモート社長研修」は、こんな感じで開催します。
うまく回ったときは、全員が一気に仲良くなった感じになるのはもちろんのこと、「話したことがないことを話してみたら、なんかすっきりした」とか、「いろいろな話が聞けて濃密だった」とか、「安心できた」「刺激になった」などの感想が集まります。私自身の過去最大の体験は、「言葉のプレゼントを大勢からもらったような、あったかい気持ちになった」です。感謝や尊敬の念が生まれたら大成功です。
社長が同席している研修なのに、みんな好き勝手なことをいいますよ〜
この空気感を、新しい社員の方に体験してもらいたい、という意図もあります。はじめは私のことを「社長」と呼んでいたのに、そのうち「須田さん」になります。
「リモート社長研修」で大事なポイントが二つあります。
一つは「守秘義務」を前提とすること。
私が(あるいは皆が)ここで聞いた話を外に持ち出すことはありません、と約束します。ウワサ話のような形で幹部・上司・同僚に伝わるよりも、言いたいことがあったら本人から聞いてほしい人に直接話すほうが絶対にいいですよね。だから誰にも報告しません。守秘義務を明示的に約束することで、皆が安心して話せるようになると考えます。
もう一つは「アドバイスをしない、問題を解決しようとしない」こと。
大事な話を聞かされると、誰でも、アドバイスをしたり助けてあげたくなったりします。私たちは仕事のプロ、つまり問題解決のプロなので、ついつい解決策を提供しようとしてしまいがちだし、アドバイスを求めたくもなります。
しかしここは「研修」です。自分と異なる考え方や事例、予想外の視点や観点を数多く手に入れることを優先とします。また、「アドバイスOK」にすると、若者に向かってわかりきった答えが年上から提供されてしまったり、年上の人が若い人から学ぶ機会を逃してしまったりと、もったいないことになります。そもそも「社員の声を聴く」という、私自身の開催目的が満たされなくなりますから、アドバイスはNGにします。
「社長研修」は、社長がファシリテーターの社長による研修であり、同時に、社長のための研修でもあります。
そのような理由で、「社長研修」と名付けています。
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