Suda Note
Suda Note | 社長ブログ
先日(2020年12月)、Japan Stock Channelに取材をしていただき、3つのインタビュー動画が掲載されました。1本5〜6分と短いので、ぜひご覧いただければと思います。
この中で、当社が長年注力してきた職業に「新しい名前がついた」という話をさせていただきました。「コーポレートエンジニア」と言いますが、ここ数年の顧客の状況を見ていて、だいぶ使われるようになってきたと判断し、当社もIRでこの言葉を前面に出していくことを決定しました。
「コーポレートエンジニア」が対象とする仕事の領域を「コーポレートIT」と言います。
従来は、「社内SE」「システム担当者」「情シス」「シス管」などと呼ばれていました。どれも同じことを指している、とも言えるわけですが、近年、期待される仕事内容や期待される人物像が大きく変わってきたために、新しい言い方のほうがしっくり来る、と考える会社が増えてきているように思います。
当社は15年前に、この分野の仕事に着目をして創業しました。「将来性がとてもあるのに、注目されていない」「いわゆる”ITエンジニア”とは異なる、新しい定義が必要だ」と、よく議論をしていました。独自の名称をつくって打ち出す試みを計画してみたものの、しっくりこなくて廃案としたこともありました。
そんな悶々とした状態を打ち破る言い方が自然と現れてきたのは、本当にありがたいことだと思います。
なぜ新しい言い方が普及してきたのでしょうか。私の理解としては、まず単純に、社内のどこを見渡してもITエンジニアがいる、という会社が増えてきたからだと思います。多くの成長企業では、顧客向けのサービスや商品がそもそもITなくしてつくれなくなってきていますので、商品やサービスをつくるためのITエンジニアが大勢います。そして、社内のしくみ(会社の運営や組織の構築)においてもITの活用が鍵になっていますから、そこにもITに強い人材が欠かせません。
ITの開発者が社内にわんさかいるような会社では、「顧客のためのIT」と「会社のためのIT」が、似ているようで似ていない、全く違うものであるために、「コーポレートエンジニア」「コーポレートIT」という分け方が普及してきたと考えます。
私は特に、「コーポレートエンジニア」が「会社をエンジニアリングする人」というようにも捉えられるので、科学的でいいなと感じます。この職業に求められる素養やスキルやスタンスを、広範囲にうまく説明している感じがします。高度なイメージもあってかっこいい。
コーポレートエンジニアの役割は幅が広いです。自社のビジネスの肝は何かを理解した上で、社内ITの全体像や将来像を把握して、課題を見つけます。課題を解決する方法を企画し、部門間の調整をして、選択肢を洗い出して比較して、複数のクラウドの使い方を考えます。導入企画→予算化→ 実作業→ 定着→サポート→運用→見直し→改善といった、一連の仕事をチームで(あるいは外注先を巻き込んで)推進するのが、コーポレートエンジニアです。
コラボレーション、ネゴシエーション、セルフマネジメント、リーダーシップなど、いろいろなコミュニケーション能力が必要で、なおかつ全般的な技術知識や、製品や専門会社の情報にも明るいことが望まれます。周囲から頼られる存在となっていく職業ですね。
先日のオンライン全社会(毎月の社員総会)で、「コーポレートエンジニアとは何か?」フリーディスカッションを行ったところ、200以上の意見がでました。
コーポレートエンジニアは、
「情シス担当者を輝かせて最高の職業にしたい」との想いで起業をした私としては、「おしゃれでかっこいい」という意見が出てくるのは非常に嬉しいです。
「私の仕事はコーポレートIT」「私はコーポレートエンジニア」と、自信をもって語れるように、今後も全社員と一緒に努力をしていきたいと気持ちを新たにいたしました。
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