Suda Note

Suda Note | 社長ブログ

会社は成長しなければならないと気づいた

Suda Note | 社長ブログ
2019.02.01

「会社はなぜ成長しなければならないだろう?」と、ふと、疑問に思うことはないでしょうか。
私は、過去に何度もあったと思います。

  • 儲かっていれば小さい会社でも良いのでは?
  • 数十人程度のほうがまとまりやすいし、みんな幸せなのでは?

こんな話を聞くこともあります:

  • 会社が成長した結果、変化についていけない古参の社員が辞めてしまった。
  • 成長を急ぎすぎた結果、社員の集団離職が勃発した。
  • 小さくてアットホームな会社だから入社したのに、会社が成長して変わってしまった。

報道などの影響もあるのかな、と思いますが、会社が成長を志向することに対して漠然と負の印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

「創業から30数年、社員はずっと十数名。しかし世界を相手に物づくりをする素晴らしい会社が日本にある。」などという話のほうが、確かに美談な感じもするし、ドラマ性があります。

社長どうしの食事会では、たまにこんな話も聞かれます。

  • 俺は社員を増やしたくない。少人数で最高に儲かる会社をやりたい。

何か嫌なことでもあったのかな? そんな時、私はちょっと黙ってしまいます。

 

自分のことで振り返ってみると、20代のころ私は会社員でしたが、疑問の余地なく成長が当たり前と思っていたように思います。何より自分が成長したい。世の中をより良くしたい。はやく権限(ポスト)が欲しいので、会社は成長してほしい。俺が部長になれば、もっと会社を、ウチの商品を、ウチのサービスを変えられる。成長しない会社には魅力がない・・・と、口には出しませんが生意気にそう思っていました。

30代で独立して前職の会社を立ち上げた時も、深く考えることなく成長志向でした。無名で実績のない我が社には良い仕事が回ってこないので、いつもギリギリ。社員のためにも、自分のためにも、何としてでも会社を成長させて地位を向上したいと、切実に願いました。

 

「会社の成長が本当に大事なのか?」と、経営者がふっと疑問に思う時、というのは、例えば会社が順調に回っている時、あるいは、会社の中に何か矛盾や壁が生じている時だという気がします。

冒頭に「私は過去に何度もあった」と書きましたが、素朴な疑問がひっかかるようになったのは、40代の後半以降かもしれません。

その頃、「社員を中心軸に置く経営をする」と、自分としては思い切った宣言をしました。

そして若手社員との会話を増やしていたら、ふとした時に素朴な質問(なぜ会社は成長しなければならないのか)を投げられて、一瞬、答えに詰まったのです。

2013年に、全社員(当時は40名-50名)で2日間の研修をしました。その際に、「つながり」と「成長」の2つの言葉が全員共通の価値観であると、みんなで発見しました。普段から社内で議論されている言葉の、代表的な二つがこれだったのだと思います。

そこで、「つながりと成長」を当社のコア・バリューであると決定し、翌年には浸透策のひとつとして、「ユナイトアンドグロウ」に会社名を変更することにしました。

そうして我が社は、一人ひとりが成長志向であることを、価値観の上位に置くことにしました。

 

「成長」について社員たちと議論をしていたら、誰かがこんな質問を投げてきたことがあります。

  • 成長したくない人も(ダイバーシティという意味で)いて良いのではないか?

うん。そうなんでしょうけれども、私はこう答えたいと思います。

「成長したくない人は当社にいません。いたとしても、いない前提で会社を運営します。一時的に後ろ向きになっているのだったら、それは大丈夫、復活をゆっくり待ちます。しかし成長志向の価値観をそもそも共有できないと思うなら、別の会社が向いているかもしれません。なぜなら私たちは、悩める中小企業の成長を助けて、自らも成長しようとする人たちのためのコミュニティだから。」

私自身も、「成長しなくたっていいんじゃない?」と、心で思ってしまうことがあるように思います。経営者やリーダーのエゴが働いた時に、そんな思いが出てくるのだと、今では理解しています。成長志向であり続けることを、自分にも戒めたい。会社を永遠に成長させ続ける決意とビジョンを持つことが経営者の責任であると、40代を過ぎてやっと気づけてきたように思います。

 

経営者が会社の成長を本気で志向しないとどうなるか?9ステップ

  1. 「儲かっていれば小さな会社だっていいじゃないか」と、経営者の心のどこかに隙ができる。それが知らぬ間に組織に伝染する。
  2. 人が増えないと、役職や権限が固定化する。将来の部長や役員に機会が与えられないので、その人たちが徐々に去っていく。
  3. 主要人物の固定化によって、会社の私物化、不正や惰性、所得の過度な不均衡が起こりやすくなる。
  4. 上司が部下を育てる機会が減る。部下を育ててこそ上司も成長するのだが、その機会が足らない。
  5. 組織は毎年1歳ずつ高齢化する。人が滞留したままでは、早晩、年寄りの会社になって若い人が寄りつかなくなる。
  6. 若い人がいないと新規事業(新しい時代のニーズにマッチした商品やサービス)をつくれない。事業を変化させられない。
  7. 結果として、既存顧客・既存事業だけの、じり貧組織になる。
  8. 会社に魅力がなくなる。人もお客様もじわじわと離れていく。
  9. 会社が、社会から必要とされなくなる。

会社は、永続することを前提とする特別な生命体です。経営者は本気で成長を志向しなければならないし、社員にもそれを真剣に伝えなければならないのです。

 

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