Suda Note
Suda Note | 社長ブログ
日本のIT技術者は、75%が「ITベンダー」に勤めていて、25%が「ITユーザー(一般企業の情報システム部門など)」に勤めている、ということです。(経済産業省)
ところがアメリカでは真逆の状況になっていて、28%が「ITベンダー」、72%が「一般企業」。今月の『日経ビジネス』にも引用されている数値です。
日米でこんなに極端な違いがあるのは、一体どうしてなのでしょう??
などという理由が思い浮かびますが、どうでしょう?
ITによるビジネスの変革が、世界ではどんどん起こっています。
米国では、優秀なIT技術者がユーザー企業の情報システム部門を渡り歩いて活躍する(もちろん最高の結果を残しながら)のは、とっくの昔に当たり前、なのだと思います。
日本では、情シス部門を渡り歩いている人は大抵ダメな人、という印象すらあります。まったく逆です。
情報システム部門に最高の人材がもっと必要!何とかしなければ!!
私は、「社内SEの需要」は、日本でもすでに巨大なサイズになっていると考えています。
ユナイトアンドグロウのターゲット顧客である、「従業員数50名から1,000名の成長企業」の領域では、
ベンダー側 = 84万人
ユーザー側 = 30万人
・・・が現状の勤務実態だと推計しています。ユーザー側は(中堅・中小企業なので)、もっと少ないかもしれません。
米国と同じになるには、50万人のIT技術者がユーザー企業に転職しなければなりませんね。需要と供給の歪みは、爆発寸前というくらいに相当なものだと思います。
当社は、このトレンドの中でビジネスを展開しています。
「IT技術者(社内SE)の直接雇用は難しい。そもそも人材の応募がないから雇えない。雇えたとしても、育成や評価が難しい。報酬の体系がない。若い人はしばらくすると辞めてしまうし、残った人は高齢化という別の問題に直面していて、部門が硬直化している。ITによるビジネスの革新?ほど遠い状況だ。etc.」
・・・このような問題を解決するために、会員制・準委任契約のインソーシングサービス(通称、情シスのシェアード社員)を10年がかりでつくってきました。
成長企業には、それぞれ固有のビジネスプロセスやビジネスモデルがあります。ITを使って、それを強化したり、拡大したり、さらにはイノベーションを起こすことが重要な取り組みになっています。この担い手が情報システム部門です。ユーザー企業においては、本来、花形の仕事になるべき分野です。ベンダーに丸投げすることはできません。ベンダーはリスクを恐れますから、失敗するかもしれないユニークなシステムはつくってくれません。内部のメンバーで挑戦するしかないのです。
お客様とタッグを組んで、情報システム部門を強くしていきたいと想います。
2024.12.13
2024.11.25
2024.11.14
2024.11.01
2024.10.10