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2019年度(第15期)の業績報告 - ユナイトアンドグロウ株式会社

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2020.03.31

ユナイトアンドグロウ社の第15期、株主総会が終了しましたので、2019年度(1月〜12月)の経営成果について以下に報告いたします。

売上・利益ともに過去最高を更新

100%子会社1社を含むグループ連結決算においては、売上高16億2千4百万円(前年同期比17.0%増)、経常利益1億9千1百万円(同8.5%増)、当期純利益1億3千3百万円(同8.6%増)を計上することができました。
また、ユナイトアンドグロウ単体決算においては、売上高14億7千6百万円(前年同期比17.6%増)、経常利益1億6千7百万円(同7.4%増)、当期純利益1億2千5百万円(同4.9%増)となりました。
弊社を支えてくださったステークホルダーの皆様に、心より御礼申し上げます。

 

2019年に前進できたこと

経営の視点における1年間の主な成果を以下に報告いたします。

1)東証マザーズへ上場しました。
当社は2005年の創業当初から、透明性の高い経営、上場水準の経営を志向して事業を推進してまいりました。具体的な上場準備は2014年に決定して開始し、ガバナンス体制を整備した結果、2019年12月18日に東京証券取引所マザーズ市場へ上場することができました。今後も、より一層の努力をもって事業に邁進しいく所存です。

2)グループミッションを策定しました。
週末を利用して幹部会議を開催し、当社グループの存在理由や社会的使命について、ゼロから議論いたしました。ミッションステートメントについては40通りくらいの案が出ましたが、その中でも、お客様のビジネスを強くすること、それにあたって「人」と「組織」に着目すること、事業を通じて私たち自らも強くなり、強い組織を形成することが我が社の使命であるとの結論となりました。そこで、「人と組織を強くする」を、当社グループの新しいミッションとして定めました。

3)グループ行動指針を策定しました。
1. 未来をつくる Create the Future
2. オーナーシップの発揮 Be an Owner
3. 自発と尊重 Entrepreneurship & Diversity
4. プロとして成果を出す Deliver Professional Results
5. 正直に誠実に Be Honest, Be Sincere

「拡大版」と銘打つ幹部会議を2日に渡って開催し、40名近い社員が様々なアイデアを持ち寄りました。過去の成功体験や失敗体験を振り返り、どのような行動基準があれば仕事がうまくいくのか、意見交換をする中で、5つの行動指針が新たに策定されました。
なお当社グループでは、ミッション・ビジョン・コアバリュー・行動指針の言語化について、それぞれ4〜5年に1回のサイクルで再策定を実施しています。

4)管理体制が強化されました。
上場準備のプロセスを通じて、管理体制が大きく進展いたしました。基幹システムや勤怠管理システムの整備、各種規程の見直し、管理部門の人員増強、コンプライアンス・リスク委員会の組成、契約書類の更新、準委任的な働き方のチェック体制、予実管理など。また上場に合わせてWEBサイト上にIRコーナーを開設いたしました。管理体制は今後も継続的に強化してまいります。

5)サービス改善のサイクルが再整備されました。
取引責任者とサービス責任者の2人体制をブラッシュアップし、その状況を定期的にチェックするルーティンが複数の視点で実行されるようになりました。また、お客様先での課題整理の状況を全件確認する流れや、危機管理台帳と呼称するリスク/クレーム管理の一覧を、週次の経営会議で確認するサイクルが整備されました。

6)採用の体制を強化しました。
当社グループの最大の経営資源は人であり、採用は極めて重要な活動です。2019年度においては、過去に得られたノウハウを反映して採用部門の人員を増強し、また、外部コンサルタントの知見を活用するなどの体制強化に取り組みました。

7)インソーシング事業の2分割が完了しました。
多数の顧客を多数のスタッフで複雑にサポートするシェアード社員のサービスにおいて、鍵となることのひとつは「社員の自律性」です。指示を待つことなく自ら行動すること、相互に助け合うこと、立候補を基礎とした柔軟な人員交代を素早く実現することが成功のポイントとなります。これらの行動が起こりやすい環境を維持するために、約2年半前、組織と顧客の完全2分割を決定しましたが、この作業が完了しました。今後も、スタッフと顧客の増加状況に応じて、適切な組織サイズでの再分割を実施します。

8)UGアカデミーを開始しました。
若手社員の成長加速を第一の目的として、UGアカデミー(社内大学)を立ち上げて教育の体系化に取り組みました。社内で得られた知見を集約して社内講師を育成するとともに、外部組織のコンテンツも積極的に導入し、一連のカリキュラムを整備しています。今年度も引き続き研修の改善を行い、若手人材の育成に取り組んでまいります。

9)PCI DSS教育・研修サービスを開始しました。
セキュリティ事業を担うfjコンサルティング(100%子会社)において、PCI DSS研修/PCI DSS脆弱性スキャン・ペネトレーショントレーニングを開始しました。特に後者においては、PCI DSS要件11で定められた検査手順とレポート作成をハンズオン形式で学ぶことができることが好評で、多くの受講者を受け入れることができました。

 

2020年度に取り組むテーマ

グループの成長を実現するために、社長としては特に以下のようなテーマに取り組んでまいります。

1)足場を固める
当社グループの最大の経営資源は人であり、人が集まってひとつの強い企業文化を形成することが、事業の競争力となります。強い企業文化の源泉(アイデアの源)は、顧客ニーズへのフォーカスからこそ得られると考えます。今後の人員増加が企業文化の希薄化を招くことのないよう、今年度は特にしっかりと足場を固めたいと社内に宣言しました。具体的な取り組みとして、社長主催の研修会を通じた現場ヒアリングや顧客経営者への訪問を数値目標化して実行し、その活動を通じて、組織のあり方を全社員と深く議論していきます。

2)人材の確保と育成
優れた人材を計画どおりのペースで採用して売上成長の基盤を確保します。体系的な教育をつくり、提供することで、自律的に行動できる人材を育成して人的ネットワークを充実させます。
採用面談においては、従来と同様に数多くの現場メンバーにも参加を促し、内定を出す前のオンボーディング活動の水準を高めます。また、社長主催の塾や研修会を通じて、個々の人材の能力開発をサポートします。

3)ビジネスモデルのブラッシュアップ
当社グループの基幹技術を「シェアード・エンジニアリング」と呼んでいます。狭義では、人材や知識のシェアリング水準(顧客ベネフィット)をさらに上げていきます。広義では、あらゆる社内社外の事象をシェアして、自律的に行動していく社員集団の水準を引き上げ、当社グループ全体の付加価値を向上します。また、サービス体系を積極的に見直してブラッシュアップしてまいります。

4)新サービスの開発
インソーシング事業の特長は、総合性・安定性・独自性にあります。これに対し、補完関係を構成できる新事業を開発します。これを「特化型事業」と呼び、既存のビジネス領域で専門性の高い事業や、挑戦的領域で新規性の高い事業を企画し、立ち上げていきます。

以上

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