Suda Note

Suda Note | 社長ブログ

この夏、家族全員揃うのが1度だけだったら何をするか - ユナイトアンドグロウ株式会社

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2012.08.28

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妻と長男と次男(御殿場口の下り)

 

家族4人が揃ってフリーな週末が、この夏は1度しかないことが、ある日判明しました。

 

子供が大きくなると、クラブ活動や学校行事、習い事などでお互いのスケジュールが合わなくなりますね。多くの家庭が似た状況と思いますが、我が家は仕事の関係もあって余計にタイミングが合いません。

さてどうしよう。

 

…出てきた意見は「富士のリベンジ登山」でした。

 

実は、小学5年の次男は酸欠に弱い体質のようで、山で標高が上がると頭が痛くなったり眠くなったり”性格が豹変”したりして、前に進めなくなります(いわゆる高山病)。中2の長男は特に問題なく小学3年で富士山に登頂できましたが、次男については、これまでに2回挑戦をして、6合目(小2)と7.5合目(小3)でそれぞれ断念しています。

 

家族で一人だけ取り残されている状態。このまま”不成功”の記憶とともに、子供時代の体験を定着させたくはないところです。

しかし、過去2回のトライアルは相当に厳しく、道中もいろいろとあって、本当に「涙」の撤退でした。本人が「もういい」と言うかな…とも思っていましたが、意外にも「やりたい」との力強い反応。そこで、今年ただ1回の家族全員イベントは富士登山、ということになりました。

 

そして結果は…登頂に成功!

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しかも、下界は雨だったのに登ったらばっちり快晴で、美しい雲海が拡がっています。

帰り道は「大砂走り」ルートを選んで、全速で駆け下ったり、転がったり、大いにはしゃいできました。

家族全員にとっての成功体験が得られました。次男よありがとう!

「富士山の頂上はどうなっているか」これで全員が話せますね。

 

東京が雨模様だったのに気にせず行こうと言い出した妻にも感謝です!

 

 

(以下は興味ある方への参考…)

その、次男が通う塾の都合で、今年は徹夜での登山となりました。

リベンジ登山なのにハードルが上がっている…

富士宮口→頂上→御殿場口 というルートを選びました。

    • 17時に都心で高速バスに乗り、22時に富士宮駅へ。
    • 登山バスはすでに終わっているため、予約したタクシーに乗る。23時すぎに5合目到着。富士宮口の場合、2,000mまで一気に登るので、タクシーの運転手さんに、ゆっくり上がってもらうようにお願いする。
    • 2時間ほど寝転がったりして高所順応をする。(重要)
    • 午前2時頃からゆっくり登山開始(牛歩で。ここが最も重要)。雨が降りはじめる。
    • 午前4時、風も強くなり、相当に寒い。
    • 7合目の手前で次男が眠さに勝てずグロッキー。やむなく、落石の心配がない道ばたで仮眠させる。念のため持って行ったツエルトが役に立った。私はダウンジャケットを次男に取られて凍えそう。
    • 寒さもあってもうダメかと思ったが、40分後に夜が明けたため、そっと起こしてみたところ、なんとやる気が復活。雨もやんでいる。お汁粉で糖分を補給して登り始める。(写真)
    • 登りながら呼吸の仕方を教える。子供は息を浅くしがちで、これが酸欠の原因にもなる。深呼吸をしながら登るワザを体で覚えてもらう。

 

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3,000m付近。はるか下のほうに小さく人が見えます

  • 風もやみ、気温が上がってきて楽になる。しかし8合目(3,000m)以降は酸欠との本格的な戦い。深呼吸をぜったいに止めず、ゆっくりと進み続けることに意識を集中する。リズムを崩すと一気に苦しくなってリタイアしたくなるので注意する。
  • 9合目から9.5合目が最もきつい。何度もあきらめかけるが、焦らずゆっくり。
  • そして11時すぎに登頂成功!
    先に到着していた妻や長男と合流して抱き合って喜ぶ。
    帰りはルートを変えて御殿場口へ。
  • 9合目くらいで次男が動けなくなる(再び運動をはじめたことによる酸欠)。少し寝かせたところ、そのまま全く起きない、ゾンビ状態。しかし下らないと高山病も眠さも治らない。非常に困る。
    そこで、キョンシー(古い?)のような格好で、本人はほとんど寝たまま、私が後ろ向きで腕を持って下りながら、とにかく標高を下げていく。
  • 2,500mくらいまで下ったところ、大復活。あとは楽しく飛び跳ねながら下りました。
    大砂走りは子供に大受け!
  • 御殿場口は、5合目の売店で汗をよく拭いてゆっくりビール飲んだりおでんを食べたりするのが吉です。とても気持ちの良い場所です。
  • 富士宮の駅近くにある銭湯で汗を流し、帰りは電車で東京へ。

 

徹夜登山はお奨めできませんが、うまくアシストすれば、たいていの小学生は登頂できると思います!

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