Suda Note
Suda Note | 社長ブログ
先日、新卒採用のイベントでスピーチの時間をいただいたので、以下のような原稿を書いて臨みました。
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ユナイトアンドグロウの須田です。
私たちは、7年前にゼロからはじまった、今60人の会社です。
新卒採用の第四期生を募集しています。
・・・などと受賞もしていますが、まだほとんど無名の会社、これからの会社です。
私たちの商品・サービスは何かというと、「人」です。
「人」そのものをシェアしています。
はい。今日は「嫌だなーこの会社」と思ってください。
会社名はユナイトアンドグロウです。ぜひFacebookやTwitterにも書いてくださいね。
そうしていただければ、今日の説明は、もう半分以上成功です。
どうして今「シェアード社員」なのでしょうか。
今日はその理由を3つだけ、お伝えします。
それは3つの、大きな時代の変化です。
転職の時代 個の時代 ネットワークの時代 ということです。
1つ目は「転職の時代」です。
私は今46歳ですが、学生の頃の就職人気企業ランキングは、こうでした。
文系 日本電信電話、東京海上火災、三井不動産、日本生命、住友銀行、富士銀行、伊藤忠商事、三和銀行、第一生命、三井物産。
理系 日本電気、日本電信電話、日立製作所、ソニー、日本IBM、松下電器、富士通、三菱電機、本田技研工業、東芝。
25年後の今、どうなっているでしょう?
実に半数近い会社が、40代・50代、つまり私と同世代の社員を、千人規模でクビにしています。
私は早稲田大学の出身ですが、同級生たちの多くはこれらの会社に入っていきました。
10人中の1人か2人は、出世競争に勝ち残って要職につきはじめています。
しかし多くの同級生は、いつリストラにあってもおかしくないという状況で、しかし今更転職をしても外の世界で通用するか全くわからず、会社にいつづけるしかないだろうと、後ろ向きの選択をしているのが現実です。先日も、NTTに務めている友人から「辞めたいけど辞められない。何か新しい商売をしたいがやり方を知らない。須田さんは早めに起業という選択をしたからうらやましい」などと本音を聞かされて驚きました。
現在は、世の中の変化とともに転職をする、のが当たり前の時代です。
東京大学の世界ランキングが年々下がっているのはご存じですね? 今、27位だそうです。20年後はどうなりますか。もはや東大卒だとかNTTだからといって「すごいね」「良かったね」とは言われない時代です。
日本全体が世界の中で後退をし続けている中、どんな会社が30年後も生き延びているかなんて、誰にもわかりません。だから「いつでも転職できる」能力を身につけることがとても大切です。雇う側も、会社にぶらさがるような人ではなく、いつでも転職できるような人こそ求めています。
2つめは「個の時代」です。
日本は工業化社会の進展とともに成長し、世界2位の経済大国になりました。
工業立国ニッポン、サラリーマン立国ニッポンで、役に立つ人間となるように、私たちは教育を受けてきました。集団活動を大切にし、同じ文化を共有し、マジメでコツコツ、そんな人たちが実際に高い給料をもらいました。
モノがあふれ、インターネットが世界をつなげてしまった現在は「情報中心社会」と呼ばれています。そこでは、異文化の組み合わせこそが強みを発揮します。異文化とは、究極的には個性ということです。「私は人と違っている」ことが、世界の中での活躍の源泉となる時代です。
しかし「企業」に就職すると、どうしてもひとつの組織のことしかわからなくなります。大きな会社に入ると、分業の世界ですから個性は伸ばしにくいです。どうすれば、個として強くなれるでしょうか。
また、転職を繰り返している人は信用されないというリスクもあります。
3つめは「ネットワークの時代」です。
FBの利用者が10億人を超えましたが、10億人全部がつながり合っているわけではありません。それぞれの人が、それぞれのつながりをつくっています。ポイントは、どんな人とつながるか、どんな情報をそこから得るかということです。友達の間で流通している情報こそが価値であり、孫さんは孫さんのネットワーク、ジョブズはジョブズのネットワークから情報を得て、価値を生み出しています。
以前は、就職先の会社から情報をもらえる人が強かった。今は、会社の外から情報をもらえる人が強い人です。
どうやって、外の世界に友達をつくりますか?
「転職の時代」「個の時代」「ネットワークの時代」
・・・時代の変化に合わせて、私たちは働きかたを変える必要があると思っています。
そうして、強くなる。
そこで私たちが生み出したのが「シェアード社員」という働き方です。
ユナイトアンドグロウには、「ITに強みを持つゼネラリスト志向の人」が集まっています。成長意欲の高い人、文系脳と理系脳の両方を発揮したいような人が集まっています。
シェア先の会社は、日本や世界を代表する成長企業・ベンチャー企業です。
ユナイトアンドグロウに所属をしつつ、いろいろな成長企業を渡り歩いて、自分も成長し続ける。「本当に必要な社員とはどのような人か」を考え続け、実行し続ける。楽しくて、厳しい働き方です。だから成長できます。そんなしくみを、皆さんに提供します。
少し誇張した表現ですが、私たちが実行している働き方は、野球ではイチローのような外人選手、ビジネスマンでは孫さんのような在日外国人、映画では北野武のような業界外の監督、みたいなものだと思っています。
少し、わかりましたか?
私たちは、「ITに強いビジネスパーソンの、タレント事務所」です。
一緒にやってみませんか?
ご静聴ありがとうございました。
※追記
2012年度の新卒社員K君から、「以下のような説明を付け足すべきだ」と、メールで意見をもらいましたので転載します。( )内は、私が追加しました。
私自身、20代ではたくさん転職をしました(※誰にも推奨しませんが8年間で5社を体験しました)。行く先々で、力の限り働きましたので、先輩方にはずいぶん可愛がられました。そこで様々な知見を得たことが、今の社長業に大いに役に立っていますし、所持金わずか50万円で起業ができたのも、多数の先輩に助けていただいたからです。(※起業したのは、ユナイトアンドグロウ創業の前に8年間経営していた会社です)
私の、このような体験を、転職というリスクを負わずに(※務め先にも喜ばれながら)新卒の皆さんに体験してもらいたい。若い時から意識してやってもらえば、めちゃくちゃ成長できると確信しています。
そうですね。K君ありがとう!
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