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Suda Note | 社長ブログ

15分着手 - ユナイトアンドグロウ株式会社

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2012.10.21

20121021
「○○君。もっとスピード感をもって仕事をしてくれないと。」

などと、上司から言われたり、部下に言ったりしたことはないでしょうか。

 

「スピード感」・・・よく聞くキーワードですね。

会議で問題点や課題を出しあう際にも「スピード感が足らない」と定番アイテムのように飛び出してきたりします。

しかし、考えてみると、「スピード感」というのは何をどうしたらアップするのでしょう?

「スピード感をもちなさい」と指摘を受けた人は、明日から具体的に実践できる「アクション」のイメージが湧くのでしょうか?

以前、社内で開催をした研修会で、講師(トーマツイノベーションの白潟社長)が余談として話していたことが、とても印象に残りました。

それは、

「15分着手」

という話。

 

「上司から何か指示されたら、自席に戻って即座に15分間だけ着手する!」
「顧客との打合せが終わったら、何はともあれ即座に15分間だけ着手する!」

という、“行動の習慣化”を促している言葉です。

これに気をつけて毎日を過ごしていると、確実に、「スピード感」が上がるし、仕事自体もうまくいくようになる、とのことです。

なるほど、私自身の過去の体験としても、うまくいった仕事は自分自身の気持ちが乗っていたこともあって15分着手というか、「すぐに少しだけ着手」を自然と実行し、それをしつこく繰り返した結果、うまくいった案件をいくつも思い出します。

20代の駆け出し会社員のころ、厳しい先輩からこう言われました。
「打ち合わせ当日のうちに何でもいいから顧客にFAXをしろ。それまで帰るな。ただし俺が内容を認めてからだ!!」
そして、急いで何か作成すると、原型を留めないくらいに赤字で直されていつまでも帰れなかった(笑)。電子メールが無かった頃の話ですが、本当に良い訓練になりました。

 

「厳しい上司」に恵まれている時はこれでいいですが、いつでもそうとは限りませんね。
自分自身で、あるいは会社全体で、「15分着手」をキーワード化して習慣化するというのはうまい方法です。

上司から指示を受けたら、ひとまずすぐに「15分間」だけやってみて、再び上司のところへ行く。

「部長、先ほどの話は、こういうことで良いでしょうか?」
「え? もう着手してくれたの。いや早いね~!」
「いえ、まだほんのさわりの段階です」
「ああそうだ、ここのところはね、説明不足だったけど、そうじゃなくて○×□△」
「あっそうでしたか!それではさっそくその線で作業をすすめます。」

…という風に、驚かれたり喜ばれたり、時には補足をしてくれたりするはずだと。
認識が違っていた点はその場で修正してもらえるため、仕事の中味もきちんと定義される。
結果として、その後の仕事に必要な時間が「最短」となり、うまくいく。

白潟社長曰く、実は15分間だけ着手をしたら、その後は安心して別の急ぎの案件に取りかかって良いのだと。
なぜなら、仕事のゴールイメージはすでに上司(または顧客)と確認ずみだから。

15分間だけで良いので、あらゆる仕事に優先して「まずは着手」することが重要である、との教えなわけですが、これはわかりやすい!
ビジネスパーソン必須のノウハウの一つだと思いました。

「スピード感!」と言われるよりも「15分着手!」と言われるほうが具体的です。
誰もが習慣的に行動出来たとしたら、これは、会社全体のレベルが相当に上がりますね。

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