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会社を辞めて自由になったら何をする?

Suda Note | 社長ブログ
2013.03.16

20130316-2

8年前のことです。

私はそれまで創業経営者として長らく勤めた会社を辞めて、一人になりました。
当時の社員たちには、「○○の方向で、人生2回目の創業をするつもりです。」と宣言してはいましたが、いざ一人になってみると、実は何をやっても良い状態なのだと気づきました。

まったく異なる仕事を始めれば、元の社員たちからは「なんだ、あの話はウソだったのか」と思われるかもしれませんが、考えてみれば世界の40億人からウソつきと言われるわけでもありません。私のことなどすぐに忘れてしまうでしょうし。

独立するというのは、大変なことですね。
何が大変かというと・・・全てが自由だということです。何をしてもいいし、何もしなくてもいい。いかようにも人生を選択できます。そうすると「何をするのかを決める」ことが実は最大の問題になります。

はっきりいって、迷いました。

前の会社のように、社員をたくさん雇用するのは大変なことです。
いったん始めたら、やめるわけにはいきません。

「○○の方向で」とかっこよく言ってはみたものの、それだけはやめておいた方が良いとも思いました。(前の会社で断念した事業テーマだったため。)

 

少人数でできるコンサルティング会社や販売会社がいいかな。
どこかのフランチャイズチェーンに申込みをして、店を開き、悠々やろうかな。
いや、どうせなら海外で勉強でもしようかな。そもそも大学を出てないし良い機会だ。
それとも、子供が小さいので1年間くらい子育てを楽しもうか。
就職したっていいんだよな。(社長経験者ですからNo.2とか3の位置で役に立てる)

・・・実にいろいろと考えました。

毎朝でかける場所がないと、ダレてしまいがちです。そこで定員2名という狭いオフィスを借りて、毎日淹れ立てのコーヒーを飲みながら考えました。人生で初めて「ネットサーフィン」というものもやってみた。IT関連の業界にいたのに、そんなことを長時間やったのは初めてでした。
その間、生活コストを下げるために、いろいろな支払いを整理整頓し、自宅用の土地もベンツも売却。

そうして、6ヶ月間くらい、迷っていました。

私はいったいこれから何をするべきか、何がしたいのか。

会社に縛られている時は「一度でいいから自由になりたい!」なんて思うくせに、いざ自由になってみると、心は意外にも不自由なものです。第一、あまり楽しくない

これまで長いこと、まとまった勉強時間をろくに取ってこなかった反省もあったため、経営者向けのセミナーにずいぶんと通いました。200万円以上支払ったと記憶しています。

そして結局、あるきっかけ(小さな受注)があって決心し、ユナイトアンドグロウを創ったのですが、今度はメンバーが増えるにしたがって、各自の考えている方向がバラバラであることに気づきました。何しろ新会社ですから、何をやっても自由なのです。(個人も法人も、自由というのは不自由なものです!)

そこで私は考えに考えて、たったの3行ですがやりたい事を紙に書きました。

・中小企業に貢献する。
・情報システム部で働く人を元気にする。
・起業を通じて、自分自身も成長する。

単純な話です。
「中小企業」「情報システム」「個人の成長」、この3点を追求すること。

これが私の、創業の原点です。

「もっと大きいことを考えようよ」とか「儲かりそうなコンセプトなのこれ?」とか、いろいろご批判はあるかもしれませんが、私が「人生を賭けても悔いはない」と確信できたコンセプトは、これです。

将来、当社の事業内容はいろいろと変化すると思います。顧客ニーズに合わせて変化しますし、集まったメンバーの成長のためにも変化します。
しかし、私自身の基本の3点は、相当な期間、変わらないと思います。なぜなら「一切が自由」という時に決めたことだからです。

そしてこれは、前の職場の社員たちに「○○の方向で」と宣言をした内容と、同じです。私は、かつて人生を共に過ごした、大切な数百人に宛てて送ったメールの言葉を、守ることに決めたのです。

須田騎一朗
ユナイトアンドグロウ代表
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