Suda Note

Suda Note | 社長ブログ

セミナーでの学習は、5年後10年後に効いてきます - ユナイトアンドグロウ株式会社

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2012.01.28

20120128

当社では、ビジネススキルアップの研修会への出席を推奨しています。

顧客の要請が「技術」よりも「ビジネス」にシフトしていることを、日々実感することが理由のひとつですが、そもそも学びの機会は若ければ若いほど効果が大きいわけで、1日でも早くたくさん学んでくれたらいいな、と願います。

仕事がいろいろあって忙しい時のほうが、実は、学びの効果も高いと言われています。
夜間や休日、あるいは有給休暇も活用して、セミナーを積極的に受講してほしいです。私も何とか時間をやりくりして、学校や研修にでかけようと思います。

今日はそれについての過去の体験談を書きます。

18年前の会社員時代。

27歳だった私は、実はそれまでほとんど「研修」や「セミナー」というものを経験したことがありませんでした。英語の夜間学校には通ったりもしていましたが、それ以外は典型的な中小企業の現場たたき上げで、仕事は全て先輩の見よう見まね、あるいは自らの試行錯誤で上達をしていました。(ちなみに、これも大事です!話がややこしくなるので省略します)

“俺は仕事が出来る。”と当時の私はどこかで強く思っていて、今から思えば大した知恵も実行力もないのに、ずいぶん自信過剰でした。インプットの手段は本と新聞と現場。それ以外の選択肢を知りませんでした。

そんな中、ちょっとしたきっかけがあって、隔週土曜日×5時間×7回のセミナーに参加する機会を得ました。テーマは「マーケティングの基礎から応用まで。短期集中講座」だったでしょうか。
銀行からの案内で破格の値段だったため、個人で参加することにしたのです。

土曜日がしばらくの間つぶれます。当時、私は結婚をしたばかりでしたが、妻の許可をとりつけて、通わせてもらうことにしました。

さて、セミナーを通じて数多くの「概念」「用語」「考え方」「具体的事例」を学んだわけですが、驚いたのは、市販の本から得られる情報のレベルとはかなりの差があったことです。

後でわかりましたが、講師は日本のコンサルティング会社を経て米国でMBAを修了してきたばかりの人で、最新の情報を多数持っていたのです。
教え方もうまくて、複雑になりがちなマーケティングの話を原理原則に立ち戻ってシンプルに理解させてくれます。良い講師にあたりました。

だいぶ質の高い授業を受けることができたわけですが、学んだことはすぐに仕事に活かせたでしょうか? いいえ。 勤務先で担当している市場開拓の仕事と、学習した内容には、相当な距離があって、かえってフラストレーションがたまったような記憶があります。

ところが、3年・5年と経つうちに、当時学習したことがいろいろな場面で役に立つようになったのです。「あの時学んでおいて良かった!」と、しばしば実感するようになりました。

「座学で学ぶこと」と「それを日々の現場につなげること」とは、必ずしも連続しません。「あとでじわっと効いてくる」のだと思います。

夜間や土日を積極的に活かして学ぶ人と、休みの日は休むためにあると考えて学ばない人。後者が人として間違いだとは全く思いませんよ。選択は自由です!しかし、知識労働に携わる人なのであれば、若い時の休みの時間をどれだけ学びに費やしたか、ということが、20年後の年収や仕事内容となって現実化することは、知っていなければならないでしょう。
かくいう私も、今頃になって気づかされているわけですが。。。

ところで、学べば学ぶほど、自分が現在担当している仕事の成果が「大したことのない成果だった!」ことに気づきます。


「自分は仕事が出来ている。」という認識から、「もっとレベルの高い仕事のしかたがある、でも自分はまだそれができていない。」という風に変わります。

このギャップ感覚が大事なのではないでしょうか。
ギャップがあれば、それを埋めるべく成長することができますが、逆に「自分は仕事が出来ている」と思っている間は、成長が望めません。

採用面談をしていると、「私はこんな風に仕事が出来ます。」と力を込めて説明する人によくお会いしますが、そういう人の多くは残念ながら仕事ができない人です(ごめんなさい!)。高いレベルで仕事をしようとしていない人によく見られる傾向なのです。面接を多数やっている人ならば、この話、わかりますよね。
どうしてかといえば、その人は上述の「ギャップ感」を持って仕事をしていない、つまり、学びの量が足りていないからなのではないかと思うのです。

「私はこんな風に、まだまだ仕事が出来ていないんです。」などと、元気にあっけらかんと話す人に会うと、「この人はまだ伸びるな~。上昇イメージを持って学んでいるな~。」とワクワクしたりするのです。

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