Suda Note
Suda Note | 社長ブログ
先日、300人くらいの会社で情シスを管轄している役員さんからお聞きして、印象に残った言葉があります。それは、
「そういうものなんです。」という言葉。
ITに詳しくない役員さんが情シスの人にこれを言われると不審が増幅されるようです。
一例としては・・・
情シス「×××の購入が必要なので、見積をとりました。決済してください。」
役員「もっと安くできないか検討したの? WEBで調べると3割以上安いのがあるみたいだけど。どうして○○○社(大手の卸会社)なの?」
情シス「×××には相性というものがあって、これのほうが安全です。」
役員「安売りのWEBサイトでは買えないの?」
情シス「ないですね。」
役員「どのくらいの確率で相性の問題が起こるの?」
情シス「多くの場合は起こりませんが、起こることもあります。」
役員「それにしても、他の選択肢はないの?」
情シス「ないことはありませんが、○○○社のほうが品揃えがあります。」
役員「リスクをとってコストを下げるという選択肢もあるよね。」
情シス「そうですね」
役員「今、会社としてはコスト削減の運動中なのだし、もう少し考えてもらえないかな。」
情シス「部長、総額が大きいわけでもないですし、×××についてはそういうものなんですから、これで注文させてください。」
役員「・・・」
あくまでも想像上の会話です。その会社では、少し違う会話が行われたであろうと思いますが・・・
「そういうものなんです。」という言葉は、コミュニケーションをここで終わらせますよ、という意思表示にも聞こえますね。双方の信頼関係が確立している時は良いかもしれませんが、信頼が不十分な場合は、専門家の側としては使ってはいけない言葉だと思います。さらに信頼を下げるだけですから。
結果として、執行役員さんにはそこだけが印象に残ってしまったのだな、と思いました。
情シスメンバーの禁句のひとつとして、気をつけるべき言葉だな~と深く感じ入った次第です。
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