こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
今回は「きい」にインタビューしました。ぜひご覧ください!
ーー本日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いできますか。
2021年11月に入社した「きい」です。よろしくお願いします!
ーーパワーネームが本名とまったく違いますよね?ぜひ由来を教えてください。
小学生からずっとバスケットボールをやっていて、高校のときのコートネーム(選手同士で呼び合う名前)が「KEY(キー)」でした。いわゆるあだ名が人生でこれしかなくて、新しくつくるのもしっくりこないと思い、パワーネームにしたんです。まさか須田さん(社長)のパワーネームだったとは知らず・・・(笑)
ーー被ったんですね(笑)たしかに、須田さんの名前は「きいちろう」ですもんね!
そうなんです。入社当時、自己紹介したときに「えー俺のだよ〜」って言われたことを覚えています。先日BootCamp(※)で久々に会話したときにもパワーネームの話になりましたね(笑)
※BootCamp:須田さん(社長)主催の、社員の声を須田さんが聴き、須田さんから社員へUGの考え方を共有する会。
ーー共通の話題があるとより話しやすいですね!きいは、そうやって会話から自然とつながりを広げるのが上手な印象です。
その場で人と仲よくなるのが得意なのかもしれません。UG入社以来、お客様先の業務にほとんどの時間を費やしていて、それ以外のUGの活動はそこまで積極的に取り組めていない割にはたくさんのメンバーとつながっているよね、とよく言われます。ちょっとしたきっかけで話すようになったメンバーがたくさんいて、スクラム、ユニット、フォーラム(※)のつながりはもちろん、フットサルやバスケットボールなど部活動を通じて話すようになり、仕事につながったこともあります。
※スクラム、ユニット、フォーラム:UGを構成する3つの独自の組織の名称。
ーーそうなんですね!そういえば、UGに入ったきっかけも紹介でしたよね。
はい、UGを紹介してくれたちゃあとは留学先で知り合いました。同じ時期にバンクーバーにいて、同じ授業を受けていたんです。当時はそれほど関わりがなかったんですが、SNSでのつながりが残っていました。たまたま私の投稿にリアクションしてくれたことをきっかけに会うことになり、お互いの近況を話している中でUGの話を聞きました。それがちょうど転職を考え始めたタイミングだったんですよね。
ーー詳しく聞かせてください。
私、大学を中退していて。留学から帰国後すぐに就職したのが自動車販売会社でした。店舗営業としてお客様と向き合って仕事をすることや売上をつくっていくことは楽しかった一方で、「体力があればいつでもできるかもしれない」「仕事を通じてこれを得ましたって言える知識や経験が欲しい」と思うようになりました。とはいえ、売上は社内でもいいところまでいって満足感があったし、会社にも仕事にもすごい不満やネガティブな気持ちがあったわけじゃなかったので、最初は「いつか転職するかな」と思っていました。でも、ちゃあと話したり転職について調べて考えたりするなかで、今辞めても、5年後辞めてもたいして変わらないなと思って。意志が固まったら即行動するタイプなので、本格的に転職活動を開始しました。
ーー転職活動のエピソードの前に、学生時代のことを教えてください。
バスケ以外に、水泳やそろばんを習っていました。どれも楽しそうだなという興味で始めて、やりきったなと思えた段階でやめました。飽き性なんですがバスケだけは長続きしています。高校でも大学でもほかのスポーツやろうとしたけど、気づいたらバスケ部に入部していました(笑)大学は、一人暮らしをしたくて地方の大学の医学部に進学しました。
ーー医学部だったんですね!優秀!
はい、そういう反応になりますよね(苦笑)高校生のとき特にやりたいこともなくて、なんとなく人を救う仕事をしたいなと思ったんです。あと、本当に入試問題に救われて、運よく合格してしまったんです。そしたら入学早々勉強がしんどくて、「ああ、私ここで勉強しつづけるの無理かも」って思いました。なんとか継続しないといけないと思ってがんばったんですけど、2年のおわりに留年が決まって。例年、3年生へ進級するときの留年率が20%と聞いていたけど、まさか自分が本当に留年するとは思わず・・・。
ーーそうでしたか。今のきいからはまったく想像できないです。
それから「留年してまでここにいる必要あるのかな、将来なんのために勉強しているんだろう」って考えるようになりました。卒業までがんばった場合、病院や製薬会社で検査技師として働く選択肢がありましたが、そこで働く自分をどうしてもイメージできなかったんです。もやもやしながらいろいろ考えた結果、見たことのない世界を見たい!視野を広げたい!なにかに挑戦したい!って気持ちが強くなり、留学しようと決心しました。それで、残りの学費で留学させてほしいと親にお願いし、カナダに1年間、バンクーバーとトロントへ行きました。
ーー留学で得たいものは得られましたか。
「自分は自分、人は人」と違いを認められるようになり、視野を広げる手段を手に入れました。わりとどんな場面でも感覚で喋っていたんですが、自分の意見を言わなきゃいけないタイミングではその根拠も言語化したほうがいいなと思いトライするようになりました。日本人は政治や自国の歴史について意見を言うことが少ないように思うんですが、カナダでは友達同士でも当たり前に話題になります。その環境で過ごすうちに、何に対しても自分の意見はなんだろうと自然と考えるようになりました。自分の考えを持つと、人や噂に流されることも減り、生きやすくなったように思います。
ーーいい経験だったんですね。そのままカナダに住む選択肢もあったのでしょうか。
いい経験ができたからこそ、ちゃんと就職したい気持ちが強くなりました。海外での就職にチャレンジするにはまだまだ未熟だなと感じたので、日本に帰ってちゃんと会社に入って働こうと決めました。大学は休学中だったので、このまま就職活動をすると大学中退という経歴になり、入社できる企業が限られます。それでも「自分の人生を生きているかっこいい人たちと出会ったからこそ、自分の人生を大事にしたい。肩書よりも実力で勝負できるような人が集まる環境で働きたい」と思い、退学を決めて、冒頭で話した自動車販売会社に就職しました。
ーーUGを紹介されたときの第一印象はいかがでしたか。
変な会社だなと思いました(笑)何を言っているかわからないことばかりで、どういうこと?って何度も聞き返した気がします。それで「会社の話を聞いてみたかったら採用担当につなぐこともできるよ」と言ってくれて。何事もやらずに判断したくないなと考えているので、まずは話を聞いてみようと思いました。同時に他社も調べて話を聞き始めました。UGの話だけを聞いても判断できないだろうから、本格的に転職活動をすることにしたんです。UG以外は全部営業職で応募し、何を売るかよりも社風とか訪問したときの会社の雰囲気を重視しながら決めました。
ーー”何を売るか”はあまり重視しなかったんですね。
仕事はなにかの手段であると考えています。どんな自分になりたいか、どういう人生にしたいか、それを実現するための手段なんですよね。夢とか希望とか、どういうことをやりたいって想いがあまり強くないからかもしれません。私は、後悔しない人生にしたい。年を重ねるのっておもしろいよねと思い続けたい。そのためにいろんな経験を積みたい。自分だけでできることを増やしたい。金銭面じゃない”人生の豊かさ”みたいなものを大事にしたい。と考えています。ただ、そこから感覚で動きがちなんですよね。もちろんその感覚にもなにかしらの判断基準があって、瞬間的に未来にどうつながるか、プラスになりそうかを判断しているんですけど。その直感みたいなもので、UGとマッチしたように思います。
ーー素敵な考えですね。UGの面談で印象に残っていることはありますか。
面談のなかでのやり取りがいいなと思いました。他社では留年や退学について質問されることが多かったんですが、UGの面談では”私自身”を見てくれていると感じました。誰に対してもそうやって接してほしいと求めるわけじゃないけど、そのやり取りが留学していたときのコミュニケーションの心地よさに近いなと思って。カジュアル面談後すぐ、退職の話を上司に伝えました。
ーー早っ!そういえば2回目の面談担当が私で、「すでに退職の話は伝えています」って言われて驚いたことを思い出しました。
懐かしいですね!あのときは強い意志を持たないと辞められない気がしたし、時間もかかるだろうと思ったので、まだ内定も出ていないのに「もう次が決まっているので」って言いました(笑)
ーーさすがの行動力ですね。最終的にUGに決めた理由はなんだったのでしょうか。
やっぱり雰囲気が一番しっくりきたのが大きいですね。それから「何事も自分次第」っていう考え方が私に合っていると思いました。前職はそれなりに大きな会社で、売上を立てて、上司といい関係性を築けていれば自分のいいように仕事ができる環境でした。裏を返せば、一社員になにかを変える裁量はなくて、何を言おうが何を思おうが何にもならないことにもどかしさを感じていました。UGはその点、一般的な会社と比較して自分の裁量の比率が多いと思いますし、やるのもやらないのも自分次第じゃないですか。そういう会社もあるんだと知れたとともに、自分にとってはこういう考え方のほうが合っているなってあらためて思ったんです。
ーー実際に入社してみていかがですか。
入社して3年近く経ちますが、やっと落ち着いてきたところです。入社時研修後すぐ、担当するお客様が運よく決まったため、つい最近までそのお客様しか知らない状態でした。他のお客様との顔合わせに参加しようと思えばできたと思いますが、まずは目の前のフィールドで暴れようと思っていたのでそのお客様に全力を注ぎました。
コーポレートエンジニアとして働いてみて、いわゆる「お金を生み出す部署ではないこと」が私にとって新鮮でした。売上を立てない”縁の下の力持ち”でありながら、いないとビジネスが動かない必要不可欠なポジションだなと。仕事は、IT未経験なので知識がほとんどない状態からスタートし、ヘルプデスクの対応経験を積んでいくうちに少しずつ身に着け、それらを使いこなしながらなんとかやってきました。この1~2年で他のメンバーがスクラム(※)に加わってくれたため、数か月前から私が関わる時間を減らしています。少ない時間でできることは限られていて、チャレンジングな部分も大きいですが前向きに取り組んでいます。
※スクラム:お客様ごとに、その企業を支援するメンバーで構成されたグループ
ーー具体的にどのくらい時間を減らしたんですか。
6月まで140時間/月でそのお客様のみを担当していました。今は70時間に変更し、他の時間は別のお客様を担当しています。本当は6月で卒業予定でした。個人的にはやりきったなと満足感があったため、新しいことにチャレンジしたいという気持ちと、加わってくれたメンバーの成長機会を奪うことはしたくないと思って卒業しようと考えていました。そうしたらお客様から「時間を減らして新しい業務にチャレンジしてみない?」と提案いただき、70時間で引き続き関わることになりました。
ーーそう言ってもらえるのは、シェアード社員冥利に尽きますね!
はい、とてもうれしかったです。うれしかったんですが、他のメンバーの成長機会損失にならないようにしたいなと思い試行錯誤中です。加わってくれた2名はどちらも新卒でUGに入社したメンバーで、とても吸収力が高いんです。最初は寄り添いながら一緒に対応していたんですが、成長の機会になっているか?と考えたら、私に聞けば分かる状態では調べる力がつかないし、お客様と直接コミュニケーションをとる機会も減ってしまうなと気づきました。どこまで手を差し伸べようか悩むこともたくさんありますが、それ自体が私自身の成長の機会にもなるなと思い、限られた時間をどう使うかたくさん考えました。私は数をこなすことで判断力がつき自走できるようになりましたが、みんながみんな私と同じように成長するわけではないので、ランチなどをしながらメンバーのことをよく知って「この人にはどう伝えると伝わるのか」「この人の仕事のモチベーションはなんだろうか」など、コミュニケーションの取り方を考えるようにしました。この1~2年で、物事をどうやって伝えるかの感覚が研ぎ澄まされましたね。
ーーどこまで教えてどのくらいチャレンジしてもらうかのバランスってすごくむずかしいですよね。きい自身がチャレンジしていることはありますか。
9月から2社目のお客様を担当し始めました。7・8月はこれまで全然できていなかった他のお客様との商談にたくさん時間を使うことができました。残りの時間をどのお客様でどう使うかを考えるなかで、決断するってむずかしいんだなと感じています。
ーー即決、即行動ができるきいでも決断がむずかしい場面があったんですね。
「この先にどうつながりそうか」「こうなったらいいな、楽しいな」と想像できるときの判断と行動は早いんですが、それが見えないときはむずかしいと感じることに気づきました。あるお客様との商談後、返事を待っている間に別のお客様の商談に参加しました。そのとき「両方のお客様から来てくださいって言われたら勤務時間を超えてしまう。そしたらどうやって決めればいいんだろう」という悩みが出てきました。こういう業務を経験したいとか、こういう業界のお客様を担当したいとか、そういうこだわりがまったくなくて、どのお客様でも全力でやるしかないという考えを持っているので、自分の時間以上にたくさんのお客様から困っていると言われたら決めきれないんだなって気づいたんです。そういう状況に直面したことがなくて、初めて壁にぶつかった感覚でした。
ーーそれはシェアード社員ならではの壁かもしれないですね。
そうなんです。UGが「このお客様を担当してください」と決めてくれることはほぼないので、自分で調整して決めていかないといけない。自分で決めるってポジティブな捉え方もできますが、むずかしさはその状況に直面してみないと実感が湧かなかったですね。
ーー今はどのようなスケジュールで働いていますか。
2社担当し、入社当時から関わっているお客様では70時間でプロジェクト推進やヘルプデスクのエスカレーション対応を中心に担っています。新しく担当しているお客様では80時間でコーポレートIT業務全般を一人で担っています。
新しく担当するお客様は、シェアード社員の利用自体が初めてで、実際に働くメンバーも私一人です。始まる前は不安とワクワクが半々くらいでした。でも、不安はやらないと解消できないし、困ったときに聞けるメンバーもたくさんいるし、そのための人間関係はつくれるし、って思って働いています。あらためて「お客様がいることは当たり前じゃないな、ありがたいな」と思いました。新しいお客様に出会ったことで、1社を担当するだけでは見えていないことが本当にいっぱいあるんだなって気づけたし、その状態で1社目のお客様を見ると視点が変わっていると実感できておもしろいなって思います。1社だけを担当しているときは、性格も相まって社員より社員らしくしすぎていたかもしれません。第三者という目線も大事にしたいなと思っています。
ーー他のお客様を担当することで、シェアード社員の真髄である”社員より社員らしく”の奥深さに気づいたんですね。
そうですね。もうひとつ気づいたことがあって。今までは、人間関係は広げれば広げるほどなにかにつながるかもしれないと思って行動していました。でも、あるきっかけで広ければいいってことじゃないと気づいたんです。深みもあったほうがいいけど今はそれがないんじゃないか。単純に関わる人が多すぎて疲れてきたかもと思い、広げるときもあれば狭めて深めるときもあっていいと考えを変えました。
ーー仕事を通じて考え方や言動を柔軟に変えているんですね。そうするようになったきっかけはなにか思い当たりますか。
社内で月1回、自分を見つめ直してアウトプットする取り組みに参加しています。声をかけてもらって始めたんですが、それがとても有意義で自己分析できるようになりました。たとえば、自分の強みは状況把握の早さだと思っていて、問題解決に至るまで一番シンプルで近道なのは何かを考えるのが得意かなと思います。計画を練って進めたり、一つの製品にめちゃくちゃ詳しかったりする方もいますが、私はあまり向いてないなと。お客様先での業務が落ち着いてきたことと、この取り組みのおかげで自分と向き合う時間が取れるようになりました。
毎年ひとつ、これがんばったなって思えるものがあるんですけど2024年はこの取り組みですね。昨年は「人へどう伝えるか」をたくさん思考してチャレンジしたことですね。
ーーいいですね。来年以降はなにをがんばろうか決めていますか。
具体的には決まっていないです。基本的にこれをやりたいって明確なものはなくて、自分にできることならなんでもやりたいです。あとは複数のお客様を担当するようになったことで、まだまだ知らないことがたくさんあると実感できたので、もっといろんなお客様を知りたいですね。こういう会社があるんだ、こんな人がいるんだ、こういう考え方があるんだということを、自分の目で見て自分なりに落とし込んでいきたいです。普段の生き方にも通ずるんですが、先入観に惑わされないように、決めつけないようにしています。何事も自分以外に原因をつくってしまうと、うまくいかなかったときにしんどくなるんですよね。だから、自分の目で見て経験したことを大事にした方がいいなって。がーするがよく「まずやってみよう」って言いますけど、見ていて気持ちいいですよね。
ーー「自分の目で見て判断する」、大事ですね。
こうやって自分が納得しながら動けるUGに入ってよかったな、ありがたいなって思います。役割を持っていない一社員だからかもしれないけど、違和感を解消しながら自分で考えて動いていい環境って恵まれてるなと。とはいえ、私を取り巻くのはUGだけじゃなくて。バスケ仲間や地元の同級生、家族などいろいろあるうちのひとつで、どこの比重が大きいとかはありません。どれも私を構成する要素のひとつなので、うまくバランスをとっていきたいです。
ーーUGは人生の一部、これからも共に歩んでいきたいですね。本日はありがとうございました!