こんにちは!採用広報のねぇさんです。
今回は、2018年4月入社「にっしー」のインタビューです。ぜひ、ご覧ください!
ーー本日はよろしくお願いします!はじめに、自己紹介をお願いできますか。
2018年4月入社のにっしーです。東京出身で現在39歳。高校卒業後はフリーターをしていて、就職したのは29歳のときでした。UGは2社目で、シェアード社員として現在12社のお客様を担当しています。よろしくお願いします!
ーーありがとうございます。フリーターをしていた時期があったんですね!
高校は都立の進学校に入学し、1年生のときから東大や早慶を目指して受験勉強していました。学年が上がるにつれ、決められた枠のなかで勉強する意味が分からなくなってしまって浪人し、そのままフリーター生活が始まりました。
最初のうちしばらくは図書館に通い、ドラッカーを中心に経営学や経済学の本を借りて読んでいました。その後は弁護士を目指したり、デイトレードをしたり、ファストフード店でバイトリーダーをしたりと、さまざまな経験をしました。ファストフード店ではマニュアルを徹底的に覚え、どうすればキッチンのオペレーションが良くなるか、お客様によりよい接客ができるかをずっと考えていましたね。
ーー29歳で就職しようと思ったのはどんなきっかけがあったのでしょうか?
30歳を目前にして「20代のうちにちゃんとした職歴をつくらないと」という危機感が芽生えたからです。東京都が主催する「若者正社員チャレンジ事業」に参加し、名刺の渡し方からビジネスマナーを学びました。そして、前職の大手通信会社に就職が決まって無事にフリーターを卒業しました。
ーー就職して初めてのお仕事はいかがでしたか?
入社後はコンテンツマーケティングの部署に配属され、習いごとや流行アイテムなどユーザーが興味を持ちそうな情報をまとめた記事の制作、Webサイトへのアクセス数を増やすためのキーワード調査や分析、インターネット広告の運用などを担当しました。慣れてくると学生インターンの育成もするようになり、記事制作マニュアルを渡して実際に書いてもらい、記事の赤入れや編集なども行いました。
「2000字程度の文章を20〜30分で仕上げる」をひたすら繰り返していたおかげで、文章力や言語化能力はかなり鍛えられたと思います。限られた時間のなかで対象の商品やサービスを検索し、魅力や訴求ポイントを捉えて的確にライティングする。今となっては「議事録書くのめちゃくちゃ速いね!」と言われ、周囲のメンバーに重宝されています。
ーーだからにっしーの話はいつもわかりやすいんですね!転職のきっかけは何だったのですか?
当時お付き合いしていた今の妻との結婚を考えはじめたからです。「いつか子どももほしいな」と思い、そのためには安定した職と稼げるスキル、両方を身につけようという目標ができました。勤めていた会社は2年間、給料がまったく上がらなかったので、自分の将来に対する危機感もあったし、会社に対して疑問もありました。
ーー詳しく聞かせてください。
目標への達成意欲が高いのは良いことでしたが、本質的にお客様のためになる提案をせず、いつも目先の売上ばかり優先されていました。根性論でがんばり続けることが求められ、自分がどれだけ頑張っても評価や給料は上がらない。そのことに大きな虚しさを感じました。
今シェアード社員として取り組んでいる仕事と、前職でやっていたことってすごく似ているんです。課題があって、それについて調べて、力を尽くして解決する。プロセスはまったく同じなのに、待遇が天と地ほど違う。何が違うんだろう?と考えたとき、会社としての姿勢が根本的に違うことに気がつきました。事業そのものが世の中から必要とされているかどうかも、会社の成長に大きく関係しますよね。僕はUGに出会って入社して、とても運がよかったと思っています。
ーーもう少し詳しく聞かせください。
現在のIT業界は人材不足のため、他の業界に比べて報酬が高い傾向にあります。僕はある程度のロジカルシンキング能力があり、未経験の仕事に対するストレス耐性や瞬発力を持ちあわせていました。前職の業界・業務内容では僕の特性が発揮しづらかったためにあまり評価されなかったけれど、IT業界やシェアード社員の働き方においては希少性があり、価値につながりやすいのではないかと感じています。
ーー転職活動のとき、他に検討した職種や業界はありましたか?
前職と似たような業界のWebディレクターやインターネット広告会社を中心に選考を受け、いくつか内定をもらいました。UGに入社を決めたのは、直観的に「ちょっとおもしろそうだし、やってみようかな」と思えたからです。最初はコーポレートエンジニアが何をやる仕事なのか、シェアード社員がどんな働き方をするのか具体的にはイメージできませんでした。面談で話を聞くうちにワクワクしてきて、「ITコンサルタントのような仕事がしてみたい」「中堅・中小企業の成長に携わってみたい」と思うようになりました。
ーーUG入社当時のことをお聞かせください。
まずは目の前のことに全力で取り組むことにし、1年目はUGで長年のおつきあいのあったゲーム制作会社で資産データを管理するチームに加わりました。
はじめはコーポレートIT業務の全体像をつかめず、オペレーションミスを起こしたりコミュニケーションの齟齬でお客様やスクラム(※)メンバーに迷惑をかけてしまったこともありました。しかし、少しずつチーム全体の改善活動に取り組み、最終的には定常業務をこれまでの3分の1まで縮小することができました。
※スクラム=お客様ごとに、その企業を支援するメンバーで構成されたグループ
ーー失敗から学んだんですね!その後はどんなお仕事をされてきましたか?
2年目以降は複数のお客様を同時に担当する働き方にシフトして、ヘルプデスク業務やRPA構築案件などに携わりながら自分にできることを増やしていきました。システム導入や入れ替えの際にお客様社内全体の調整役を担ったり、お客様企業のコーポレートエンジニアの採用を担当することもあります。お客様が登壇する社外イベントに、僕自身コーポレートエンジニアとして登壇させていただいたこともありました。
最近はコーポレートITに留まらず、経理や法務、事業部門からも社内の課題に対するご相談をいただいています。
ーーコーポレートIT未経験の状態から、どんなふうに仕事の幅を広げてきたのでしょうか?
複数のスクラムでPM(※)を経験したことで、お客様の会社が今どういう状況で、どんなお困りごとがあるのか、あるいはどんな状態が理想的なのかを整理して考えられるようになりました。現場で必要な知識やスキルは状況にあわせて積極的に学んだり身につけたりしてきましたが、特に重要性を感じたのはプロジェクトマネジメントです。自分ひとりですべてを抱え込むのではなく、チームとしてプロジェクトを円滑に進めるためにはどのようにすればよいか。お客様との仕事を通して実践しつつ、今も学んでいる最中です。
※PM=案件責任者。お客様先で稼働しているメンバーを管理する役割。
ーープロジェクトマネジメントの重要性を感じたのはどんなきっかけがあったのでしょうか?
僕のキャリアで最も大きな転機となった、ITベンチャー企業のお客様での経験です。お取引開始当初は現場担当者も僕一人で、問い合わせ管理の自動化など特定の業務のみを担当しました。5年のあいだにお客様側の体制が何度か変わり、UGが担当する業務範囲も大きく広がりました。それに伴い、僕自身もチームリーダーからコーポレートIT部門の責任者代行まで何度か役割が変化していき、その過程でプロジェクトマネジメントの重要性を強く感じるようになりました。
ーー認定レベルもぐーんと上がりましたよね。どんなことを意識していますか?
入社したときがL1で、今はL4に上がりました。L2、L3までは一定の範囲で力を発揮できればよかったのかもしれませんが、L4以上となると、お客様組織全体に効果的な提案を考えたり、どうすればチームとしてもっと価値を出せるのか常に考えながら動く必要があります。
チームリーダーとしての動きに慣れていなかったころは、うまくパフォーマンスを出せていないメンバーに対してどう向き合い、行動を促すか、すごく悩みました。入社して最初の数年は「自分はまだまだ新人だし」という意識が抜けきれず、メンバーに指摘することを遠慮してしまったり、伝えるべきことがあってもうまく言葉にできない場面があったんです。あるとき、「このままではお客様のためにならない」と気づき、「指摘することもお客様の成長のためだ。仕事として淡々とやっていこう」という考えに変わっていきました。
ーーさすがです。にっしーは若手メンバーのサポートも積極的にしていますよね!
僕も心はまだ20歳ぐらいのつもりなんですけど、来年40歳になるんです。お客様に対していかに価値提供の幅を広げるか?ということを考えたとき、自分ひとりでやるよりも、できる人を増やすことに取り組むほうが、お客様のみならず社会にもインパクトを与えられると思ったんです。誰かの成長率を少しでも上げられたら、それはめぐりめぐって自分の価値向上にもつながるのではないか?と考えています。
ーー入社当初と現在で、ご自身の成長を感じる部分はどんなところですか?
お客様の事業や会社全体にインパクトを与えられるような提案を考えられるようになったり、そのための信頼関係を結べるようになってきたと感じています。まだ完璧にはできていませんが、以前よりも具体的に、自分のやるべきことや、思い描いたことを実現できる道筋が見えてきました。入社したてのころは「このままヘルプデスク業務だけで終わってしまうのではないか」という不安がありました。それが今では、実現のために必要なピースの集め方がなんとなく分かるようになって、目標への到達点とそこに近づくための日々の行動が明確に決められるようになりました。
例えばシステム導入においては、導入による成果そのものよりも、システムが事業全体に与える影響を俯瞰的に捉えることの重要性に気づくことができました。ただ単に業務要件やシステム要件を満たすだけでなく、データの特徴や業務プロセス、正常時とイレギュラー時の違い、使う人々の個性まで。それらをいかに組み合わせて試行錯誤し続けるかが、本当の意味でシステム導入の成果につながるのだと考えられるようになりました。
ーー成長の原動力になっているものは何でしょうか?
シェアード社員としてお客様と向き合うとき「どこまで踏み込んでいいのか」「自分の判断が正しいのか」と迷うこともありましたが、自分なりに考えて起こした行動によって段々と成功体験を重ねられるようになりました。「にっしーさんに聞けば何とかなる!」とお客様から信頼を寄せていただくうちに「この期待にはしっかり応えたい!」という気持ちが強くなり、そのことが思い切って行動する大きな原動力になりましたね。
ーーお客様から信頼いただけることは、とてもうれしいですね。本当にたくさんのチャレンジをしてきたんですね!
失敗もたくさんしてきましたが、場数を踏むことで「こういうときはこうやって情報を集めればいいんだな」「この手のことは自分一人で抱え込まず、あの人に頼ればうまくいく」といった感覚がつかめるようになりました。
実は、以前は人に頼ることがものすごく苦手だったんです。「自分が苦手なことは、得意な人と協力してチームとして解決すればいい」という考えを持てるようになったのは、僕にとって大きな変化だったと感じています。
ーー内面にも大きな変化があったんですね!
目の前の業務にがむしゃらに取り組んできた日々が、今では一つひとつの点で繋がり、まるで大きなネットワークのように自分を支えてくれています。これからも「経験が紡ぐ広がり」を大切にしながら、新たな挑戦を続けていきたいと思っています。
ーーUGで働きはじめて7年。プライベートも含め大きく変わったことはありますか?
転職するときに目標とした「安定した職と稼げるスキル」は達成できました。仕事を通してコーポレートITの経験値を高めるだけでなく、応用情報技術者などのIT資格、TOEIC、簿記、メンタルヘルスの資格も取得しました。また、通信制の大学(情報マネジメント専攻)を3年で卒業し、大学院に進んでMBAを取得しました。
プライベートでは結婚して子どもが2人生まれ(育児休業2回取得)、東京23区に家を買いました。UG入社前の年収は300万円に届いていませんでしたが、めちゃくちゃアクセルを踏んでたら、今は3倍以上になりました。自分の頑張りで評価も給料も上がる。UGの仕事や働き方ってすごく夢があるな、と思います。
ーー今後の展望を聞かせてください。
正直なところ、迷っています。今は何でも屋のような状態ですが、専門領域を絞ったほうが優位なのか、それともジェネラリストとして広く浅く知識を持つことが強みとなるのか。また、専門領域を絞ったとして、そこに多くのお客様が存在するのか。学習効率、提供できる品質、そして仕事の機会のバランスを考えると、どれくらい専門領域を絞るのが最適なのか、まだ判断しきれていません。
年収アップについても、更に上を目指すのであればプライベートな時間も使って学習する必要があり、それは家族との時間を減らすことにもつながります。適切なバランスをどこで見つけ、何を目標に据えるべきか。最近はそのことをずっと考えています。
お客様の成長に本当の意味で貢献するためには、今以上に自分に負荷をかけ、自己成長のための投資や、自己変革を起こすための行動を絶えず続けていくことが不可欠です。UGが企業としてもっと成長していくためにも、社員一人ひとりが「お客様企業の成長に貢献する」という姿勢や覚悟を持つ必要があります。僕も社員の一人としてUG全体のレベルアップに貢献していきたいし、コーポレートエンジニアとして活躍する人を増やしていきたいです。
ーーこれからもにっしーの活躍を応援しています!本日はたくさんのお話ありがとうございました。