こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
本日は2019年に新卒で入社した「しっしー」のインタビューをお届けします。ぜひご覧ください!
ーー本日はよろしくお願いいたします。まずは学生時代のお話から聞かせてください。
よろしくお願いします!北海道出身で、地元の北海道大学へ進学しました。最初は東大を目指していたんですけど受験で落ちてしまって。浪人する気はなかったので、北大に受かったら北大に行くと決めていました。
ーー東大を目指した理由はなんだったんでしょう?
単純に「日本でトップの大学なら、何を勉強してもおもしろいだろう」という理由です。でも、どこの大学に行くかよりも、自分がどう学ぶかだとも思っていたので、そこまでこだわりはありませんでした。自分次第でいくらでも学べるものですし、将来”東大卒”という学歴が欲しくなったら大学院から入ればいいや、と考えていました。
ーー初っ端からしっしーらしさ全開ですね!就職活動はどのように進められたんですか?
「小さめの規模で自分で動きやすそうな会社」「フラットな会社」「自分が成長できそうな会社」の3点を重視していました。業界や職種は最後まで絞らず活動しましたね。
学生団体の就活イベントに「とりあえず行ってみよう」という感じで参加したり、スカウトサービスに登録して声をかけてくれた会社の話を聞いたりしていました。事業がおもしろそうな会社や、勢いのある会社は自分でも積極的に調べました。
ーーUGのことはどうやって知ったんですか?
たまたまですね(笑)UGの第一印象は、正直に言って「何をやっている会社なんだろう?」でした。就活生にとってコーポレートITという仕事はイメージしにくかったんですよね。高井さんとの採用面談で詳しく説明してもらい、「IT利活用のプロ」なのだと教えてもらって腹落ちしました。
ーー内定が出てからも、入社を悩まれたと伺いました
そうですね。本当に会社で働くのか、それとも自分で会社を立ち上げた方がいいのか、悩みました。積極的に起業したかったというわけではないのですが、「働きたくない人が無理に働かなくていい仕組みを作れないかな」というようなことを考えていた時期で、そこにフォーカスしている会社もないし自分でやってみようかな、と思って「内定承諾期限を1年延ばしてもらえませんか?」とお願いしたんですよね。最終的には「いったん会社員として働こう!」と決めました。
ーー最終的にUGへの入社を決めた経緯はなんだったのでしょう
就職活動中に偶然出会った社長さんに、どうやって進路を決めるか悩んでいると相談しました。そしたら「いいことをやっている会社がいいよ」とアドバイスをくれたんです。「あ、たしかに。そりゃそうだよな」と、シンプルな言葉が刺さり、UGに決めました。UGの人と話したときに「中堅・中小企業を助けたい」と本気で考えている人が多く、いいことをやっている会社だと感じていたからです。
ーー入社されてからのキャリアを教えてください
1年ごとに役割が変わってきたので、UG内では異色のキャリアかもしれません。最初に担当したお客様は1年半ほどご支援していました。同時にUGアカデミー(※)の運営にも少し絡んでいました。2社目に担当したお客様はシェアード社員を初めて利用する企業で、一人で担当しました。3年目はインソーシング事業のサポートをする部署に所属し、部長も務めました。このころから経営合宿にも参加するようになりました。
※UGアカデミー:コーポレートIT人材の成長加速を支援する企業内大学
ーーかなり早い段階から独り立ちし、責任あるポジションを務めていたんですね
ありがたいことに。その後、5年目は総合企画部でKikzoの運営を任せてもらいました。経営合宿で「次のKikzo担当をどうしようか??」という議題になったとき、UGのなかで労働集約型ではない新しいプロダクトを持ちたいという思いが以前からあったので、「やります!」と立候補しました。この時点では、具体的な事業の方向性まではイメージできていませんでしたね。
ーーKikzo運営をやっているなかで、特に印象に残っているエピソードはありますか?
一番印象深いのは、方向性を決めるまでのディスカッションですね。須田さん(社長)をはじめ社内のチームメンバーや外部の有識者の方とお話ししながら「Kikzoをどうしていくべきか?」を徹底的に考えました。「AIを搭載してみる?でもただ搭載するだけではおもしろくないよね」「いっそのことまったく別のものに作り変える?」なんて話もありました。でも、最終的には「コーポレートITの現場のリアルなナレッジが手に入る」というKikzoの本質的な価値に立ち返りました。ここを突き詰めるべきだという結論に至り、活性化に向けて動き出しました。その一環として、社内で活発にやりとりが行われていた「教えてください教えます」というチャットグループとの統合にチャレンジしました。
ーーうまくいったことや、逆に大変だったことは何でしょう?
うまくいったことは、Kikzo活性化のために社員に協力を依頼した際に、予想以上に多くの社員が協力してくれたことです。前の年まで月数件だった投稿が、月100件にまで増えました。正直、反対意見も出るかなと思っていたのですが、特になく、みんな協力してくれました。また、社外の方も閲覧できる場所への投稿になったことで、投稿や回答内容の質が格段に上がり、Kikzoにとって大きな付加価値となりました。
大変だったのは、外販へのチャレンジです。過去にお問い合わせいただいたお客様やシェアード社員を利用してくださっていたお客様に連絡したり、問い合わせフォームの営業代行やプレスリリースを試したりしましたが、商談にはなかなかつながりませんでした。大変というより、プッシュ型営業の難しさを実感しました。
ーー2024年UGアワード(※)では社長賞も受賞されましたよね!
Kikzoを盛り上げたことが評価の大きな理由だったと思うので、皆さんのご協力に感謝です。あとは、総合企画部でさまざまなことに取り組んだので、そこを評価してもらえたのであればうれしいです。具体的にはインソーシング事業のデータ分析をしたり、価格改定にも携わったりしました。僕が「これあったら便利だろう!」と思うものを須田さんに提供していました。須田さんは総合企画部の部長も兼任しているため、関わることが多かったんです。
※UGアワード:年に1度、1月に行われる全社員参加イベント。年間を通しての実績や勤続年数、社員からの投票などで、さまざまなジャンルの表彰が行われる。
ーー須田さんの近くで働いてみて気づいたことはありますか?
須田さんとうまく仕事を進めていける人は限られるなと個人的には感じました。須田さんはUGのことをものすごく深く考えていて、そのレベルに追いつくのは大変です。ただ、須田さんの力をうまく引き出して事業を推進できれば、UGは大きく成長できますし、新しい企画に取り組むおもしろさも広がります。
ーー須田さんから学んだことで、特に印象深いことはありますか?
経営の話を直接教えてもらえたのは、本当に勉強になりました。須田さんは、ドラッカー博士や稲盛和夫さんなどの経営哲学を、本当に忠実に、実直に実行されているんです。UGの経営のさまざまな場面でそれを体感できました。他に印象的だったのは、社員の給料や所得を上げることを須田さんが非常に大切にしている点です。そして、「大災害などが発生して事業が完全に止まっても、従業員に一定期間の給料を払えるような備えをしておきたい」という話を聞いたときは、本気で社員の生活に責任を持って真剣に社員に向き合っているんだなと強く思いました。
ーー総合企画部での仕事は楽しかったですか?
全体的にとても楽しかったです! 新しいことをやる楽しさ、やり方が分からないものを手探りで進めていく楽しさ。そして、まだ事業として成り立っていないものを、自分の手で形にしていく楽しさを味わうことができました。
ーー総合企画部での経験で今、役に立っていることはありますか?
ビジョンを考えること、売りにくいものを売る大変さ、そしてKikzo初期ユーザーの皆様のありがたさを痛感するなど、本当に多くのことを学びました。すべてが今の自分に役立っています。2024年に取り組んだテーマ「Kikzoの外販の可能性を探る」ということもやりきれた感覚があり、インソーシング事業本部に戻って事業部長へチャレンジする決断ができました。
ーー事業部長という役割を担うことになったのは、どのような経緯だったのでしょうか?
経営合宿で2025年の体制を決める際、インソーシング事業本部の方針として各事業部の独立性を高めそれぞれの「色」を出していこうということになりました。僕はもともとは同じサービスをやっているなら事業部に分けずにひとつの大きな組織として運営したほうがいいんじゃないかという考えを持っていました。でも、本気で事業部ごとに強力に推進していくならそれはそれでありだなと思い始めたんです。人数が増え、全体で動くスピードが落ちてきた実感もありましたし、事業部同士がお互いに健全なライバル関係になっていけばUG全体の成長を最大化できる可能性を感じました。
ーー2025年の方針、事業部の在り方についてが先に決まっていったんですね
そうです。そして、誰が事業部長を担うのが最適なのか、という話し合いになり、僕は最初に手を挙げました。リーダーはそんなに好きではないんですが、向いているという自覚がありました。だからやってみようかなって思ったんです。そのとき須田さん(社長)も手を挙げていて、「勝負しましょうよ!」なんて話をしたのを覚えています(笑)
ーーご自身がリーダーに向いていると思った理由はどこにあるのでしょうか?
自分の意見をちゃんと持って、それを相手が誰でも遠慮せずにはっきり伝えるところですかね。それと、異なる意見も歓迎しますが全部受け入れようとしすぎないし、変に悩みすぎないし、安定していてブレないところがリーダーに向いているかなと思います。あと、部長をやるならぜひしょうひと一緒に事業部をつくっていきたいと思っていたのでその旨も伝えて、2名体制でやっていくことが決まりました。
ーー体制が決まってから実際に2025年が始まるまで、なにか準備されましたか?
しょうひとたくさん話し合いをしました。まずビジョンを決めました。どういう方針で事業部をつくっていくか、具体的な取り組みや施策、何を重点におくか、といったあたりを考えましたね。絶対に達成したいと決めていたのは「成果を出すこと」です。あとは、柔軟にやるけどブレないことを意識しました。2025年の年初に事業部メンバー全員を集めて開催したキックオフミーティングでは「最高のIS事業部」というイメージを共有しました。
ーー事業部長としての1年が始まってみて、いかがですか?
「最高」に近づくのは難しいな、というのが正直なところです。「顧客」「社員」「UG」のなかでも「社員にとって」が効果が出るまでに一番時間がかかると思い、この1年はとくにここを重要視して取り組んでいます。イメージは稲盛和夫さんのいう「物心両面の幸福」です。
ーー「社員にとって最高のIS事業部」の実現に向けて、具体的にどのような取り組みをされているのですか?
事業部メンバー同士がお互いのことを全然知らない状態をなくすことから始めました。昨年までは全社でのつながりが重視されていたので、事業部単位の意識があまり浸透していなかったんですね。「第1事業部のメンバーって誰だっけ?」という会話がされていた状態から、全員が誰かしらのことを知っている状態になることを目指しました。
僕自身は去年の11月くらいに全員と個別で話す機会をもらったので、そこで全員と話しました。元々何かしらで全員と話したことはありましたが。
ーーたしかにしっしーはもともと顔が広い印象です。普段から積極的に声かけようと意識していたんですか?
ウェルカムラリー(※)はなるべく新入社員全員に声をかけるようにしていましたし、既存社員とは機会があれば飲み会で話したり、本社で会ったときに話したりしていました。入社1年目は飲み会でのつながりが一番多かったですね。UG史上一番ごちそうになった経験が多い社員なんじゃないかと思います(笑)。当時は週3くらいで本社に寄っては声をかけたりかけられたりして、誰かと飲みに行っていました。自然とフラットな関係性も作れたと思います。
※ウェルカムラリー:入社時に既存社員100名に直接会ってお互いに自己紹介し、コメントとサインをもらう長年続いているUG独自の取り組み
ーー前回の記事で、飛躍的な成長のきっかけにとさんの影響があるとのことでしたが、それは今も変わってないですか?
そうですね。元々、入社した頃から「仕事ができる」ようになりたいと思っていました。当時UGで一番仕事ができると思っていたとさんの近くで働いてみて「仕事ができる」の解像度が上がったように感じます。
「仕事ができる」とは、目標を達成することや課題を解決することなど、何かしらのやるべきことを実行する能力(実行力)が高いことだと考えています。自分一人ではできない、または時間がかかることは、他の人の力をうまく使って実行していく姿を見せてもらい、自分よりも得意な人の能力を最大限に活用させてもらおう、と考えるようになりました。これを活かせた経験が、UGの基幹システム再構築プロジェクトです。
ーーくわしく聞かせてください
基幹システムの再構築プロジェクトはたくさんのメンバーが関わりながら進めていた、大きなプロジェクトでした。もともとチームで何かをするのはあまり好きではなかったのですが、プロジェクトの終盤、きのこともう1名、そして僕の3名で進めていたとき、チームワークを発揮できたと実感する瞬間が訪れました。それぞれの得意領域がバラバラで、お互いに理解できている状態だったので、「この作業なら●●さんが得意だから頼もう」と声をかけあって進めることができたんです。
ーーまさに「他の人の能力を最大限に活用させてもらう」チャンスだったんですね
先回りして準備したり、お願いしたり、一緒に考えてもらったりしていくなかで「これがチームワークか。うまくチームが回ると楽しいな。」というのを実感できました。
ーー現在、事業部長として他の人にお願いしたり任せたりしている場面はありますか?
たくさんあります。とくに、しょうひにはなにかとお願いしたり任せたりすることが多く、心がけているのは、「自分が口出したくなることは自分でやる」ということですね。逆に、それ以外は基本任せるようにしています。二人のシナジーで効果が最大化されるのが一番いいなと考えています。
ーー事業部長になってすぐ、育児と仕事の両立も始まりましたよね。育休の取得は前から考えていたんでしょうか?
はい、もともとお休みしたいと考えていましたし、周りの方々が「いいよ!休んでおいで!」と言ってくれたので、事業部長になってもならなくても取っていたと思います。1週間なので短い期間ではありますが予定通り取得でき、ここもしょうひが代わりに対応してくれたことが嬉しかったです。復帰後、情報共有もしてくれたので、困ることはありませんでした。
ーー今後、誰かが休むときに、何かしてあげたいことはありますか?
今後メンバーがスムーズに育休に入れるように、そしてスムーズに復職できるように、サポートしたいと思っています!
ーー事業部長になって、大変だと感じたことはありましたか?
そうですね。普段からあまり大変だと感じることが少ないのですが、事業部長の仕事は事業部全員の給料つまり、生活に関わることだから何を決めるにしても大変ですね。ただ、大変なことだと捉えつつも、それに引っ張られすぎて良い判断や決断ができなくなる方がまずいと思っているので、自分の中でうまくバランスを取ってやっていますね。
ーーもっとも変化したことはなんですか?
これまで社内のほとんどの人と話をしてきたものの、深いところまで話すのはごく一部でした。それが事業部長になって、いろいろな人にその人が今後どういう風になっていきたいのか、仕事の困った話、なぜそれが困るのか、その人にとってどう重要なのか、というのを聞くようになりました。メンバーと対話していろいろ知った上で、事業部として、会社全体としてどうしていくのがいいかを考え中です。
ーーどうしていくのがいいのか、今考えていることがあれば聞かせてください
具体的なアクションには絞り切れていませんが、シェアード社員サービスを何か一つアップデートしたいと考えています。すぐにすべてが叶うわけではないですが、私たちのパーパス実現に直結することなので、常に頭に置き、一歩一歩着実に進んでいく必要があると考えています。
ーーしっしーの個人的なビジョンもお聞かせいただけますか?
最近よく思うのは、年を取った時に「いい顔をしたじいさん」になりたい、ということです。「生き方は顔に出る」なんて言いますが、いい経験もそうでない経験も含めてたくさんのことを経験し、自分で考えて行動してきたことが、最終的に顔に出てくるんだろうなと思うんです。だからこそ、これからさまざまな経験を積んで、人間として成長していきたいですね。
ーーすてきですね!たくさん経験を積んだしっしーの「いい顔」、楽しみです。本日はありがとうございました!