こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
今回は2017年に中途で入社した「きのこ」にインタビューしました!ぜひご覧ください。
ーー本日はよろしくお願いいたします!まずは自己紹介をお願いできますか?
よろしくお願いいたします!新卒で2,000人規模の会社に入社し、業務委託先でサーバー保守運用をしていました。3年ほど働き、「もっと成長したい!成長意欲の高い人たちがいる環境で働きたい」と思い、UGに転職しました。
ーーありがとうございます。ITの仕事に就いたきっかけはなんだったのでしょうか?
正直に言うと「稼げる」と思ったからなんです(笑)PC好きな父の影響で、幼いころからPCを触ることが日常でした。転職する際もIT系で探したところUGに出会い、社員インタビューなどを読んで、めっちゃおもしろそう!と思いすぐに応募しました。
ーーUGのどんなところに惹かれたんでしょうか?
50名から1,000名規模の企業を複数社担当できること、UGだけでなく他の企業の経営者にも関われることで、すごく成長できそうだと感じました。あと、コーポレートエンジニアという職種は、前職のサーバ保守運用よりもユーザーの近くで働けるため、やりがいにつながるんじゃないかって思えたんです。
直感的にいい会社だと思っていたこともあり、初回の面談で「ここに入りたい!」と思い、迷わず入社を決めました。面談では毎回数名の社員とお話しすることができ、そのフランクさと自主性を重んじる組織の雰囲気に強く惹かれました。
ーー UG9年目に突入されましたが、当初は「3年で辞めるつもりだった」とか。当時のことを聞かせてもらえますか?
その通りです。当時はまだ20代で、同じ環境に長くいるよりも、3年ごとに環境を変えて次のステップに進んでいく方が、自分の市場価値を高め、成長できるという思いが強かったんですよね。3年あれば、その会社のことは理解できるし、学ぶことが減っていくんじゃないかと思っていました。
ーー多くのビジネスパーソンが考えるキャリアイメージかもしれませんね。
そうですね。でも、UGに入社以来、常に新しい挑戦の機会に恵まれてきたおかげで、まったく飽きがこないんです。入社9年目になった今も成長を実感しますし、UGでやれることは本当にたくさんあると実感しています。
キャリアとしてはシェアード社員から始まり、営業推進部、総合企画部などさまざまな部署を経験しました。2024年からは再びインソーシング事業部に所属し、シェアード社員として働いています。「成長するためには環境を変えるなどの刺激が必要」という根本的な考え方は変わっていませんが、「やってみない?」と声をかけてもらった仕事がどれもおもしろそうで、引き受けているうちにあっという間に9年目に突入していました。
ーーそれぞれの部署での経験を、かんたんに教えてください。
最初の半年はシェアード社員としてお客様先での仕事を通じてコーポレートITの基礎的な部分を泥臭く学びました。その後、あるお客様を一人で担当することになり、約3年間でコーポレートIT全体の動きを理解していきました。会社としてどのようなIT施策を進めていくべきか、全体像を把握できるようになったのはこのころです。
また、UGには営業部門がなく「全員が営業」なので、時間を作って営業にもチャレンジしてみました。もともとエンジニア思考が強くて、営業は自分のスコープ外だからまったくやりたくないって思っていたんですが、お客様がなぜ困っているのか、そのニーズを掘り下げて解決策を提案していくインバウンド型の営業が非常におもしろいと感じました。シェアード社員としてお客様先で働くときは、自分の行動でお客様の課題を探ることができますが、営業としてお客様と対話をするときはもっと広い視野でお客様の課題を捉えることができる。それがとてもおもしろいです。
ーーそして部署異動し、また新たな視点が生まれたそうですね。
営業推進部では、シェアード社員というサービスの根本的な部分を理解するため、基本契約書やサービス利用規程を読み込んで、なぜ契約にそのような文言が入っているのか、その背景を深く掘り下げていきました。自分がサービスを作る立場になって初めて「このサービスってこういう経緯でできたんだ。今後はどうしていこうかな」と、UGという組織全体を俯瞰して考えられるようになりました。
総合企画部に異動してからは基幹システムの再構築にも携わりました。財務会計や管理会計に触れたことで、売上や利益の仕組み、給料にどう反映されるかなどの理解が深まり、仕事の視野が大きく広がりました。以前は担当するお客様の理解に留まってしまっていた部分が、サービスそのものをあらゆる面から理解する機会に恵まれたことで事業全体の流れが把握できるようになり、どこに課題があるのかも見えてきました。お客様に説明する際の幅も広がりましたね。今の「シェアード社員®」というサービスについて誰よりも詳しい自信があります!
ーー総合企画部では事業立ち上げにもチャレンジされていましたよね。いかがでしたか?
「Kikzo」の事業化に携わりました。一番難しかったのがこのときですね。「白紙のキャンバスに何を描こうか」という状態で、ゼロから何かを作り出すことの難しさを痛感しましたし、「どうすれば事業を拡大していけるのか」ということをひたすら考えました。
この経験のおかげで、私はゼロからイチを作るよりも、イチから何かを増やしていく方が性に合っていると気づくことができました。お客様先でなにかを改善していくシェアード社員の働きはもちろん「イチを増やす」仕事ですが、もっとも楽しいと感じているのはインソーシング事業そのものの仕組みづくりです。「この事業をよりよくしていくにはどうすればいいか」をじっくり考えながら、一つひとつ課題に向き合っていくのが楽しいんですよね。
ーーさまざまな部署で経験を積むなかで、なにか変化はありましたか?
コミュニケーションを重視するようになりました。どんな話題でも話せるようになったことで、全体を俯瞰的に見て、幅広く対応できるオールラウンダーに近づくことができたんじゃないかなと思っています。
どういう人がお客様のお役に立てるのか?と考えたときに、ある特定の分野に強くなることももちろん大切ですが、AIも発達してきていますし、お客様によって環境も課題感も全然違ったりするので、お客様と対話ができる、お客様のビジネスの話についていける人は重宝されると思ったんです。
ーーお困りごとや気になっていることを理解してくれる人は信頼できますもんね。
そうですね。ただ、コーポレートエンジニアはさまざまなことを網羅的に考えないといけない立場ですが、全部を一人で学ぶ、究めるのは至難の業です。
この点UGは、さまざまな強みを持ったコーポレートエンジニアの集団で、お互いの知識や経験を日々共有したり、時には一緒に働きながら高め合っていくことができ、それ自体もお客様に提供できる価値の一部です。だから、自分が詳しくない部分については、それについて詳しいメンバーと協力してお客様に貢献できればいいんだって切り替えました。
ーーパパ育休を活用してお休みされた期間もありましたよね。考え方に影響を与えた部分はありますか?
そうですね。コミュニケーションの大切さはこのときの経験からも感じたかもしれません。2024年4月に1ヶ月間お休みをいただきました。子どもの成長を間近で見ることができ、妻の負担も軽減できたのでよかったです。
休みに入る前、仕掛かり中だった仕事を一時中断せざるを得なくなったことは少し残念でしたが、休むための準備はスムーズに進みました。復帰するときも、仕事面で大きく困ったことはなかったのですが、新入社員がたくさん入社したタイミングだったこともあり、顔と名前が一致しないメンバーが一気に増えたなと感じました。会社の状況も変わっている部分があったので、最新の情報をキャッチアップするためにさまざまなメンバーに声をかけてひたすらヒアリングするところから始めました。この経験は、メンバーとの日常的なコミュニケーションに活かせるなと感じています。
ーーどういった点を活かしたいですか?
密なコミュニケーションが大事だなと思い、こちらから積極的に声をかけています。とくに新入社員やお休みから復帰された方には早くなじんでもらえるよう、ランチなど気軽な雰囲気で対話できるような機会を設けることも大事にしたいですね。
ーー今年(2025年)は事業部長にもチャレンジされていますよね。就任されたきっかけを教えてください。
2024年の秋に開催された経営合宿に参加したことですね。「2025年、事業部長を誰が務めるか」という話し合いのなかで、私は「事業部長にも興味はあるけれど、まずは副部長から始めて、事業部長のやることを学んでからやりたい」と伝えました。この時点では自分がやろうとは考えていなくて、誰かのサポートができればいいなと思っていました。正直、自信がなかったんですよね。いつかやれたらいいなという気持ちはあったものの「事業部長って何をすればいいんだろう」「事業部を引っ張っていくには明確なビジョンがないと務まらないんじゃないか」という考えを持っていました。どんな事業部を作りたいかのイメージがまったくない状態だったので、近いポジションを経験しながら自分の考えをまとめたいなと思ったんです。
ーーそうだったんですね!やはり事業部長という役割はこれまでの業務と違いますか?
まったく違いますね。約60名のメンバーを支え、方向性を決めていく責任は非常に大きいです。自分がメンバーに与える影響を考えると、プレッシャーも感じます。ちょうど2025年から本格的な事業部制での運営を始めようという方針だったこともあり、重大な責任があると感じていました。
でも、「やってみたら?興味あるならやればいいじゃん!」と言われて。その一声で、「たしかにそれも経験だな。準備期間も2か月あるし、これから考えればいいか」と、その場で覚悟を決めました。
ーーえ!?その場で覚悟が決まったんですか?
はい。そこまで慎重な性格ではないので、すぐに切り替えられたんだと思います。あと、なにかあったときはインソーシング事業本部長のとさんが責任取ってくれるでしょ!という気持ちもありました(笑)
ーー実際に事業部長になってみて、いかがですか?
正直、思ったよりもまとまっていないというのが現状です。2024年末の時点では、5月には「事業部運営としてやろうとしていたことが整っていて、もっとスムーズに進む」イメージを持っていました。でも、想定通りに時間が取れなかったり、考えられていなかったりして、まっすぐ進んでいる感じがしないんです。もっときれいに進むことを想定していたけど、そうじゃない。今は試行錯誤中ですね。
意外だったのは、全体に向けた情報発信が思ったよりうまくできたことです。事業部メンバー全員に向けて定期的に情報発信する役割は誰かに任せようかなと思っていたんですが、やり始めたらわりとできるものですね。テキストコミュニケーションは、言葉のニュアンスを意識しているものの、それ以外はあまり気にしすぎず、自然にやれているような気がします。
ーーコミュニケーションがうまくいくことは、組織の円滑な運営のためにもとても大事ですね。
はい。逆に難しさを感じるのは、メンバーそれぞれの状態や各スクラム(※)の状況把握です。少人数や小規模であれば、隔週で話を聞いたとしても充分キャッチアップできるんですが、人数が多かったり大規模な組織だったりすると、1週間のうちにさまざまな変化があって、キャッチアップするだけでかなりの時間が必要です。
※スクラム=お客様ごとに、その企業を支援するメンバーで構成されたグループ
ーー人数が増えて大変なことはほかにもありますか?
いろいろあります。社員を覚えきれない規模になってきたと感じています。顔を見ても名前がパッと出てこないことが増えました。事業部のメンバーが決まったときも、半分くらいの方の顔と名前が一致しなくて。部長になることを公表してからさっそく事業部メンバー全員と面談しました。
組織文化を維持していくことにも課題があると感じています。UGは「自ら考え、自ら動き、自ら成長する」ことを大事にしていますが、この考え方を今まで通りのやり方で伝えて維持していくのは難しいだろうなと思っています。入社時研修で伝えたり、全社に向けて発信することで今まではなんとかなっていた部分もありますが、密にコミュニケーションを取らないと、少しずつずれていってしまいそうです。300名で危機感を持っているので、今後500名、1,000名規模になったらますます大変だろうなと。
ーーそうですね。現在の入社時研修は一部を事業部独自で実施していますが、何か工夫されているんでしょうか。
全社共通の研修でもUGのスタンスを伝えているのですが、事業部でも大事にしていることを伝えるコンテンツを独自に実施しています。半年後、1年後にその考え方やスタンス、行動がメンバーに反映されているかどうかの確認は必要だと感じています。今のところは特に課題感はないですが、たくさんの情報が発信されるなか、それが全社員にどのくらい伝わっているかを注視し、工夫し続ける必要があると思っています。
ーー事業部長を務めるなかで、楽しいと感じていることはありますか?
人を観察するのが好きで、事業部メンバー全員と定期的に実施している個別面談で近況を聞くのが楽しいです。以前との変化を感じたり、新たな一面を知れたりするのがおもしろくて、始めてよかったと思っています。
ーー人の話を聞くのが好きなんですね。
これまで自覚はなかったけど、そうかもしれませんね。お客様の話を聞くのも好きですし。たぶん情報を仕入れるのが好きで、事象や経験などを聞くだけで楽しいんです。聞いたことを自分に取り入れたいというわけではなく、映画を観るような、一つのストーリーとして楽しんでいる感覚です。
もちろん、個別面談はただ楽しむだけじゃなくて、得た気づきを事業部長としての動きに活かしています。メンバーの皆さんには、どんどん稼いでほしいんです。自分の成長をお客様に還元して売上につなげ、給料も上げていこうよ!と思っています。そのために何ができるか、たとえば認定レベルを上げるためのフォロー、お客様との価格交渉、担当するお客様のローテーションなど、事業部長としてサポートできることはなんでもやっていきたいです。とくに、一人ひとりが複数の会社を経験できるように力を入れていきたくて、新たな環境で新たな学びを得て、考え方の選択肢が増えていくことで継続的に成長できるんじゃないかと考えています。
ーーメンバーの成長を重視しているんですね。
第3事業部が、UGで一番成長できる組織・UGで一番利益を出せる事業部でありたいと思っています。利益が出せれば給与にも反映されますしね。もちろん数字だけにこだわるつもりはなく、お客様の役に立っていることが大事です。
今は事業部メンバーの多くが、お客様が困っていること、つまりお客様が「困っている」とおっしゃっていることに対して助ける動きがメインになっています。それが役に立っていないとは言いません。でも、お客様から言われる前に、私たちが先回りして気づいて動き出すことだってできるはずなんです。
「どうやって現状を把握して、どのように提案まで持っていくか」
3年かけて、事業部全員がどのお客様に対しても動けるレベルを目指しています。そのための土台作りとして数名を巻き込んでスモールスタートしています。お客様ごとに状況も体制も異なり、自分の担当ではないお客様のことは表面上は見えていても実態はつかみにくい。そこを「見える化」し、担当するメンバーが現状把握するためだけでなく、事例を共有する仕組みとしても活用していきたいと思っています。
ーーきのこのマネジメントスタイルは「巻き込んでいく」ことを重視しているんですね。
各々考えを持っているメンバーに寄り添える事業部長でありたいと思っています。一人で突っ走って、メンバーがついてこなかったら意味がありません。私自身を含めたメンバー同士で高め合い、お互いにいい状態で働けるように、Win-Winの関係を築いていきたいです。そして事業部内にとどまらず、他の事業部でうまくいっている部分を取り入れたり、人を巻き込んだりしながら組織として成長していきます!
ーー事業部長、やってよかったですね!!!
はい、やってみてよかったです。自分で考えたり決めたり、コントロールできる部分がたくさんあっておもしろいですね。メンバーの合意さえあれば自分の意見をどんどん反映できる。誰かの案に対していろいろ思うだけではなく、自分から行動できるのが楽しいです。
うまくできているかどうかは、自分の中では40点くらいですかね(笑)。仮に3年後にチャレンジしたとしても、80〜90点になるものではないな、とやってみて分かりました。副部長などのサポートする立場にいたとしても、やはり当事者意識は薄れるので、ど真ん中の一番考えるポジションを経験できてよかったと心から思います!少しでも外れると、真剣度が変わってしまいますから。
ーー”事業部長きのこ”と第3事業部のこれからがとっても楽しみです!本日はありがとうございました!