こんにちは!採用広報のねぇさんです。今回は2023年9月入社「うし」のインタビューです。ぜひ、ご覧ください!
ーー今日はよろしくお願いします!はじめに、自己紹介をお願いできますか。
2023年9月入社のうしです。地元である兵庫県の工業高校を卒業後、創業から100年以上続く化学メーカーに就職しました。当時は「家から近いところがいい」という理由だけで就職先を選び、15年勤めました。UGは2社目で、転職を機に上京してきました。現在、シェアード社員として4社お客様を担当しています。よろしくお願いします!
ーーありがとうございます。前職のお話から聞かせてください。化学メーカーでは、どんなお仕事をしていたのですか?
最初の10年間は自動車部品の設計・開発、顧客への技術営業を担当しました。実験計画書をもとに製品の試作品をつくったり、試作品の実験報告書をもとに品質改善をしていました。
入社7年目からは製品評価システムや実験機器など、部署内で利用するITツールの運用管理を担当するようになりました。社員数は全国で6,000人、僕がいた事業所(部)は600人程度いましたが、本社は離れた場所にあり、事業所内にコーポレートITの専門部署はなかったんです。業務で使うITツールは、事業所内の各部署から選出された委員会のような組織をつくり、運用・管理をしていました。
ーーどんなきっかけでITツールの管理をするようになったのですか?
それまで担当していた人が異動したため、僕が担当することになりました。「若いし、IT詳しいでしょ!」みたいな感じで(笑)それ以来、事業部内での役割もだんだんとコーポレートITに寄っていきました。
入社10年目からはユーザー部門側のPMOとして部門横断の業務改革プロジェクトに参画しました。外部のITコンサルタントや本社のコーポレートIT部門のサポートを受けながら、Microsoft 365を活用したワークフローシステムを構築し、事業部内のペーパーレス化を推進しました。
そのことがきっかけとなり、ほかの業務のシステム化を支援したり、全社のITツールを今後どのように構築・展開していくかを検討する会議に参加しました。そのころから「事業部門ではなく、コーポレートIT部門の立場で仕事をしてみたいな」と思うようになりました。
ーー転職活動はいつごろ始めたのですか?
2020年と2022年の2回、転職活動をしました。
2020年のときは「異なる事業・製品にチャレンジしたい」という理由で設計・開発での転職を考えたのですが、自動車部品業界は海外メーカーとの価格競争を避けられない状況で、変革期を迎えていました。同じ業界に転職したところで事業の発展に伴った昇給やキャリアアップが見込めない一方、異業種の優れた人材が転職市場にあふれていて、僕自身の経歴や当時のスキルセットでは勝ち筋が見えず、自分にとって前向きな転職が実現できないと感じました。
一度転職活動をストップしてからは、現職に留まってコーポレートエンジニアになる道を模索しました。会社は100年以上続く安定企業ですが、規模が大きくなりすぎて既存のITシステムでは運用しきれないほど業務内容が複雑化・高度化していました。しかし、上司や経営陣にITの重要性を理解してもらうには、力が及びませんでした。「今の自分には上司を納得させられるだけの提案力がない。このままでは現場の仕事をラクにすることもできない」そんなふうに思っていました。
ーーそれはもどかしいですね。
部門横断のプロジェクトに参画したことにより本社のコーポレートIT部門とのつながりができたので、「今後はコーポレートエンジニアとして力をつけたい」と異動を願い出ました。「ぜひ来てほしい」と言ってもらえたものの、「うしさんの穴を埋める人材を確保できない」「まだコーポレートITの経験が浅い人に、すぐに取り組んでもらえる仕事がない」という理由から、異動は実現しませんでした。
2022年の転職活動はアプローチを変えました。設計・開発の仕事よりも、業務プロセスやシステム運用の最適化をするような仕事のほうが自分の立ち位置をつくりやすいと考え、コーポレートエンジニアに絞って活動しました。そのとき出会って内定をいただいたのがUGです。
ーーこうしてUGと出会ってくれてうれしいです!!
ずっと地元から出たことがなかったので、転職も上京も大きな決断でした。「気負いすぎず、まずは飛び込んでみよう」UGはそう思わせてくれる会社でした。
ーーUGに入社して、いかがでしたか?
入社当初は自分のなかで理想と現実のギャップがあり、一番最初に担当したお客様では少し苦しい思いをしました。
ーー詳しく聞かせてください。
お客様で利用されていた既存の販売管理システムが現状の運用に合わなくなったため、実態に沿ったシステムを構築するための課題整理に携わりました。どんなシステムにするのか、まだ具体的なゴールが明確に掴めていない状態からのスタートでした。まずはお客様担当者の方が参加する会議にすべて同席し、糸口をつかもうと模索しました。しかし、手探り状態で物事を推進していくことが当時の自分には難しく、3ヶ月ほどで担当を外れることになりました。
ーーそんなことがあったんですね。
今振り返ってみると、「もっと違う動きができたかな」「もっとできることがあったんじゃないかな」と思います。その後は時間を空けずに次のお客様と出会うことができました。それ以来、ひとつの仕事が終わりそうになるとUGメンバーから声が掛かって次の仕事を紹介してもらい、それが終わりそうになるとまた声が掛かって・・・の繰り返しで仕事に出会っています。
ーーどうりでお忙しいわけですね。最近、オフィスで全然見かけないな、と思っていました(笑)
仕事を継続的にいただけるのは本当にありがたいのですが、まだゆっくり話せていないUGメンバーもたくさんいます。毎月新しいメンバーが入社しているので、自分のことを知ってもらう機会を自分からつくっていかないと!しかも、今日インタビューを受けているのに、昨年のことを思い出そうにも記憶がほとんどないんです(苦笑)
ーーそんなに!?一体、何があったのでしょうか?
建設業のお客様で大規模データ移行プロジェクトがありました。毎日計画的にデータ移行するため、各部門との実行日時の調整、データが抜け・漏れなく移行できているかの監視、権限に関する方針決めなどをしました。旧システムの契約を終了させる関係で、移行期間は半年間と明確に決まっていたこともあり、お客様担当者の方と僕、そしてもう一人のUGメンバーの3人は毎日計画通りに移行できるよう、神経を尖らせながら進めていました。
建設業なので書類以外にも設計書や図面もあり、当然データ量は膨大ですが、それ以上に頭を悩ませたのが権限情報でした。旧システムの権限情報は何十万行もあり、新システム上の権限情報に変換する作業はかなり苦戦しました。ファイル・フォルダに対して権限ルールが違反しないよう、各部門の窓口になった社員の方たちにもマニュアルをお渡しして、権限情報を整理してもらいました。
ーー聞いているだけで気が遠くなる作業ですね・・・。
僕たちUGメンバーが直接窓口の方からご意見をいただくことはなかったのですが、全社を巻き込んだタイトなスケジュールの移行プロジェクトだったので、矢面に立ったお客様担当者の方は時間的にも精神的にも本当に大変だったと思います。プロジェクトが終わってからも何度かお会いする機会があり、そのたびに「どうにかスケジュール通り移行し終えて本当に良かった」と安堵の言葉をいただき、お役に立ててよかったな、と感じています。
ーー半年間のプロジェクトで、うし自身が得られたものは何でしたか?
クラウドストレージを扱う技術的な知識を習得できただけでなく、プロジェクト管理の観点から業務負荷を軽減する手法を学べたことです。お客様とはフラットな関係で対等に話をすることができたので、チームの誰かがミスをしても「どういう解決方法がある?」「いつまでに解決できる?」など、建設的な議論をすることができました。
自分と違う強みを持ったメンバーと働けたこともよかったですね。一緒に仕事をしたもう一人のUGメンバーは移行データ処理の要件を迅速に理解し、自動化処理のプロトタイプを精度高く・素早くつくることに長けていました。お客様からも「それぞれの役割がばっちりハマってたおかげで、チームが効率よく動けていた」と言っていただきました。「もう一度やるときは、もっとうまくやりたい」という悔しい思いもありつつ、僕としては納得の行く半年間でした。
ーー最近のお仕事についても聞かせてください。
投資会社のお客様でBYOD(私有端末の業務利用)の管理設計に携わっています。どのような仕組みをつくればセキュリティ面で安全を保ちながら社員の方たちの業務効率をアップできるか。難しいですがとても重要な役割だと感じています。
利用申請から登録までの流れや方針は固められたのですが、登録に関わる手作業が多く煩雑な部分は自動化できるよう検証を進めているところで、その一連の流れを実際の運用に乗せていくのが直近の課題です。
ーー昨年から会計の領域にも携わっているそうですね。
入社して一年ほど経ったころ、ぶっちから声をかけてもらいました。会計の経験がない僕に何故?と思ったのですが(笑)「コーポレートITをやるなら会計も学んでおいて損はないだろう」と考え、とにかくやってみることにしました。前職では実験機器の固定資産管理と設計の過程で原価計算をやった程度だったので、まずは簿記3級の勉強からスタートしました。
ーーフットワーク軽いですね!
コーポレートエンジニアの仕事は幅が広く、やってみないとわからないことばかり。自分の向き不向きもまだわからないので、UGに入社してからは声を掛けてもらった順に「はい、やります!」とふたつ返事で何でもチャレンジしてきました。どうしても自分には向かない仕事だったら離れるか、時期をあらためて再チャレンジすればいい。そんなふうに考えています。
ーーしなやかなマインドが成長の秘訣ですね。ほかにはどんなことを学んでいますか?
通信制の大学に通い、情報コースに加えて会計学、心理学を履修しています。平日、仕事が終わってからの1〜2時間をやりくりしながら卒業を目指しています。心理学を選択したのは、業務改革のためには組織風土改革が必要、という考えを学んだからです。組織を強くする、そのために貢献できる仕事をしていくためにも、組織心理学やメンタルヘルスの勉強は続けていこうと思っています。
ーーうしが感じているUGのよさは何でしょうか?
ひとつの会社に所属しているだけでは実現できない、多様な経験ができるところです。コーポレートITの仕事は多岐にわたり、技術力もビジネススキルも地道に力をつけていく必要があります。UGは各自の認定レベルや売上が全社員に公開されていて、良くも悪くも自分の現状を冷静に見つめることができるんですよね。お客様の業界もさまざまで、たくさんのお客様に携わるなかで自分の向き不向きを見極められたり、成長の方向性を模索することができます。
あっちにいったり、こっちにいったり。仕事を軸に多様な人生経験を重ねられるのが、UGのいいところですね。
ーーUGに入社して、特に成長を実感していることはありますか?
仕事に対する姿勢が変わりました。前職でのいろいろな場面を思い出すと、「今の自分だったらこんなふうに考えるのに」「今ならもっとあんなふうに変えられたのに」と振り返ることがあります。当時の自分の姿勢が甘かっただけなのかもしれないし、自分の意思で転職や引っ越しをしたことで、心の持ちようが変わったのかもしれません。仕事にも人生にも主体性を発揮できるようになったことが、一番大きな成長だと感じています。
一緒に上京してくれた妻には苦労をかけていますが、思い切って環境を変えてよかったと思います。地元の友人たちのなかには、18歳で兵庫を出た人もいます。当時の自分は「知らない土地に行くのは面倒くさい」「自分は都会に出ていくタイプじゃない」と思っていましたが、心のどこかに「生まれ育った土地を離れる経験をしないまま年を重ねていいのだろうか」という深意があったのだと思います。
高校生のとき、学校に来た求人票のなかから家の近くの会社を選び、面接と小論文だけで入社したあのときとは違い、今は自分のやっていることにしっかりと責任を感じられるようになりました。
ーーぜひ、今後の展望を聞かせてください。
組織の課題解決や目標達成に貢献できるようになりたいです。趣味がたくさんあるので、もっとうまくワークライフバランスをとりたいと思いつつ、今は仕事と勉強に重点を置き、スキル・マインドともにしっかりと力をつけるときだと考えています。
いずれは親がいる地元の兵庫に帰るつもりです。場所や環境に左右されず、どんな環境でも活躍できる人間になりたいです!
ーーこれからも、うしの成長が楽しみです。今日はたくさんのお話ありがとうございました。