こんにちは!採用広報のきょんきょんです。
今回は「いたっち」にインタビューしました。ぜひご覧ください!
ーー本日はよろしくお願いします!前回のインタビューからだいぶ経ちますので、あらためて自己紹介をお願いできますか。
2006年入社のいたっちです。前職で3年エンジニアとしてネットワーク関連の業務を経験し、UG入社後はインフラの設計、構築、運用を長年経験してきました。2025年からインフラ事業部設立と同時に部長に就任しました。よろしくお願いします!
ーーありがとうございます!今回、いたっちの経歴はもちろん、インフラ事業部の設立秘話もお聞きしたいです。
ぜひぜひ!なんでも聞いてください!
ーーまずはUGと出会うまでの経歴について教えてください。
大学では機械工学を学びました。昔から機械が好きで、将来車やバイクの開発がしたいなと考えていたんです。しかし、車やバイクの開発はすでに確立されていて、0.8を0.9にするような細かい改善ばかりが主流であることがわかりました。就職活動をしていても「やっぱり自分がやりたいことではないかもしれない」と思うようになり、紆余曲折あってIT企業に入社しました。
ーーITを選んだきっかけはありますか?
大学の授業でプログラミングも学んでいて、0から1を作るほうが楽しいなと感じていたので、プログラマーになろうと思いました。当時、ITバブルでITの世界が華やかに見えたのも影響していますね。
でも、いざ入社したら、新設部署へ配属されたんです。そこでインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
ーーインフラエンジニアになったのは偶然だったんですか!
そうなんです。よくわからないまま、とりあえずやるしかないと思って働き始めました。
ーーどんなお仕事をされていたんですか?
最初の1年は大手キャリアのネットワーク構築のため全国にある拠点のルーターを設定して回りました。毎週出張&ホテル暮らしで大変でしたが楽しかったです。その後、ネットワークオペレーションセンターへ配属され、運用業務をしていました。「仕事を覚えなきゃ」という気持ちで取り組んでいくうちに、だんだんインフラが好きになってきたと思います。
ーー特に仕事が好きになってきたなと思えたエピソードはありますか?
オペレーションセンターの仕事は5名のチームで運用していたんですが、全員異なる会社に所属していたんです。僕は一番下っ端で、他の会社の人間にもかかわらず先輩方がかわいがってくれて、いろいろ勉強させてもらい、それが楽しかったんですよね。プライベートでも仲良くしてもらって、ある先輩の家でプチ合宿したりもしました。今でも連絡を取っています。
ーーすてきな関係ですね。その後UGに転職するきっかけを教えてください。
仕事に飽きてきたタイミングがあって、たまたま学生時代の友人と飲みに行っていろいろ話していたら、その友人の知り合いがUGメンバーで。「創業したばかりで求人募集しているから行ってみる?」と、友人につないでもらったんです。当時のUGはまだ20名くらいの規模でいわゆるスタートアップ企業でした。そのころから中小企業の情シス(コーポレートIT)支援をやっていて、正直「情シスってなに?」という状態でしたが、チャレンジできそうだなと思って応募しました。まさかこんなに長く働くとは思いませんでしたが(笑)
ーーUGとの出会いも偶然でしたか!採用面談などで印象に残っていることはありますか?
面談で須田さん(社長)に怒られた記憶があります。たしか「ネガティブな理由で転職するの?ちゃんと考えたほうがいいよ」って注意をされたんです。それを聞いて、ただ人を集めているわけじゃなくて、ちゃんと応募者のことを考えてくれているんだなと感じました。
ーーでは、入社の決め手は須田さんのその言葉ですか?
それもありますが、別の人の言葉にも背中を押してもらいました。入社するか迷っているときに、オペレーションセンターの先輩にも相談したんです。そしたら「迷ったら困難な方を選択しなよ。人間は安パイに逃げてしまうから。現状維持は簡単だけど、大変な方に踏み切る決断は難しいよ」って言ってくれて。UGは「創業1年目でなにもない会社だから、自分たちでつくっていけるし、うまくいったら役員とかにもなれるかもしれない」とワクワクする一方で、大変だろうからやめとこうかなという気持ちもありました。でも、その先輩の言葉に背中を押してもらい、困難なことにチャレンジしようと決めました。
ーーUG入社当時で印象に残っていることはありますか?
最初の3か月くらい、スポットでお仕事したり先輩社員の仕事に同行したりしていました。一番印象に残っているのは未経験のサーバー移行をやったことですかね。あるお客様のサーバー移行が予定され、担当の先輩社員から「時間がないから検証しておいてほしい」とお願いされました。未経験だったので自分なりに検証して手順書を作り「できました」と報告したら、「じゃあ、本番もよろしくね」と言われて・・・。お客様先のサーバー移行もやることになったんです!
ーーえ?検証だけだと思ったら、実際にやることになったということですか?
はい。まさか本番まで僕がやるとは思っていなかったのでびっくりしましたね。その後、多少トラブルはあったものの、なんとか無事に完了することができました。
ーーさすがです!当時から「仕事を通して学び続ける」が実践されていたんですね。
当時からこんな感じで仕事につながることがたくさんありましたね。無茶ぶりって不安だし怖い感じもしますけど、実績がないから信頼してもらうにはやってみるしかなくて。特に当時はUGとしての実績もほとんどなかったから、とにかくみんなで実績をつくるしかなかったんですよね。
ーーそのおかげで今のUGがあるんですね。その後はどんなお客様を担当したんですか?
今まで50社以上のお客様を担当しました。あらゆる業界、規模感のお客様を担当させてもらったので、ひとくくりにはできないのですが、印象的なお客様や経験がいくつかあります。
大半のお客様でインフラ関連の業務をおこなってきました。システム運用やリプレイスなど一部分を担当することもあれば、ネットワーク構成、セキュリティ対策など、その企業のITインフラ全体を最適化していくこともありましたね。
ーーそれってコーポレートITの最適化とも言えますね!
そうですね。コーポレートIT(情シス)とインフラって切っても切り離せないし、明確な線引きもないですし。「こういう業務ならインフラだからやります」みたいに制限したいわけでもなかったので、なんでもやっていました。
ーー何でもチャレンジするから、さまざまなお客様で引っ張りだこだったんですね。いたっちはよく勉強会なども実施しているイメージがあります!
たしかに、やっていましたね。とくに「ネットワークを学びたい」「Linuxサーバーのことを知りたい」という相談をよく受けているので、じゃあ勉強会しよう!と言って開催しています。シェアード社員はみんな似たような仕事をしているし、せっかくなら社内でのナレッジ共有をもっと積極的にできたらいいなって思ってやっています。
ーー「インフラ特化の事業をつくる」という話はいつから始まったんですか?
2022年の秋ですね。当時所属していた第2事業部の部長がーすると1on1で話したときに「複雑なインフラで困っているお客様の対応がいたっち含む数名しかできず、人手が足りていないから後継者の育成をしていきたいね」という課題感が出てきました。特化型事業は須田さん(社長)主導で企画していたため、がーするから須田さんにアイディアをシェアし、須田さんとディスカッションすることになったんです。ディスカッションと言っても、まずは飲み会でライトに話しました(笑)
ーー現場の課題感がきっかけだったんですね。飲み会は決起集会みたいなものですか?
そうですね。須田さんと私含め4名で「インフラでおもしろいことできないかね?」という話から、こんなことできたらいいねという夢物語をたくさん話しました。そこで、新たな特化型事業としてチャレンジしてみようと決めました。そして飲み会の最後にリーダーを決めることになり、おもしろそうだったので立候補しました。
ーーそこでリーダーが決まったんですね!その後はどのように話が進んだのでしょうか。
まずは4名で、何をやるか?についてひたすら考えました。とくに、コーポレートITを総合的に支援している「コーポレートIT部門のシェアード社員」サービスとインフラ特化型事業の違いがあいまいで、どう差別化していくかが課題でした。合宿もおこない、「なぜインフラ特化型サービスが必要なのか」「本当に特化型事業にする必要があるのか」を模索していました。
最終的にまとまったコンセプトが「成長企業のITインフラの最適化」です。
・より高度な技術を顧客およびスクラム(※)に提供する
・インフラ運用保守による長期取引の実現(点ではなく面でサポート)
・職能の多様化(スペシャリスト人材育成)
インフラは3~5年くらいの中長期で運用していく必要があり、その間に担当者が変わると信頼を失いかねないリスクがあります。「インフラを本気で支えるなら、対人ではなく対会社で、長期的に人を提供できるように責任を持たないといけない」という結論にたどり着きました。
また、働く人のキャリアパスという観点でも、コーポレートITをメインに経験していると、広く浅くゼネラリストとして専門的な部分はSIerに任せるという働き方がほとんどでしたが、SIerに任せにくい部分を担っていくことで専門的な技術を身につけたいメンバーの成長機会になると考えました。
※スクラム:お客様ごとに、その企業を支援するメンバーで構成されたグループ
ーーそうだったんですね。それでいよいよ2024年から動き始めたんですね。
先ほどのコンセプトがまとまったのが2024年の2月ころだったと思います。2023年は初期メンバーで、第2事業部内でスタートし、2024年にはもっとインフラの仕事を受注できるようメンバーを3名増員して全社に呼びかけをしました。
2024年の1年間は、翌年から事業部化できるかどうかを判断する大事な年で、既存のお客様を中心に活動した結果、非常に多くのニーズがあることを確信しました。「インフラ関連で困ったら僕に相談してください」という形で社内に展開したため、最初は僕と面識があるメンバーからの相談が多かったのですが、認知度が上がるにつれてそれまで面識のなかったメンバーからも直接相談いただけるようになったのがうれしかったです。
ーー大変だったことはありますか?
お客様先での業務とマネジメント業務の両立ですかね。事業責任者として毎月の売上管理や分析、報告なども大事な業務なんですが、まだ現場での仕事もたくさん抱えているため注力しきれていないんです。そもそも部門マネジメントが初めてということもあり、これまで知らなかったことがたくさんあったんだなと実感しています。早くメンバーに成長してもらって、徐々にマネジメント業務に割く時間を増やしていく予定です。
ーー2025年、無事にインフラ事業部が設立されましたね。あらためてインフラ事業部の特徴を教えてください!
インフラ周りのお困りごとって、ネットワークの不具合調査やサーバーリプレイスなどいつも似たような内容なんです。そして、そういったお困りごとはだいたい解決のパターンも決まっています。一定数ニーズがあって受注が見込めるなら、そこをパッケージ化してより質の高いサービスを提供できるのではないか?と考えています。
たとえば、昨年はネットワークの遅延を調査・改善してほしいという相談がたくさんあったんですが、原因特定に時間がかかったりしてけっこう大変だったんです。そこで、インフラ事業部で専用ツールを導入し、それを利用して調査しますというサービスを提供できれば、よりスピーディーに質の高い対応ができると思うんです。今年から実現できるように準備を進めています。
あとは、IPアドレス管理やネットワーク構成図などのドキュメントのテンプレート化もやっていきたいと思っています。ドキュメントの整備ってどうしても後回しになりがちで、困っているお客様やUGメンバーをたくさん見てきました。なので、インフラ事業部で各社の事例を集めてテンプレート化することで、アウトプットの質を向上していきたいなと思っています。「インフラ事業部に頼めば質の高いドキュメントを納品してくれる」と評判になるようにしていきたいですね。
ーーどちらもよくあるお困りごとだから、それらが早く安全に対応してもらえるとなるとお客様も安心して頼めますね。
そうなんです。シェアード社員サービスは「時間」でサービスを提供していますが、インフラ事業部は独自のサービスの仕組みをつくっていきたいなと思っています。時間にとらわれずサービスを洗練させていきたいなと。
ーー総合支援のなかでは対応しにくかったことにチャレンジしていくんですね。
はい、他にも「商用サービス」のインフラ支援を開始しています。総合支援はコーポレートITの範囲にこだわってきたため、お客様の商用サービスの対応はしていませんでした。でも、UGの既存のお客様で一定のニーズがあることが分かり、「我々が担えるところだからやっていこう」と、インフラ事業部では対応していくことにしたんです。
ーー徹底的にニーズにこだわっていらっしゃるんですね。
社員よりも社員らしく、お客様のパーパス実現に向けて動くのは総合支援でもインフラ支援でも同じですからね。
ーー最後に、今後の展望を教えてください!
2025年、事業部になってさらにメンバーが増えました。即戦力と若手が半々くらいのバランスなので、若手の成長をフォローしつつしばらくはプレイングマネジャーでがんばります。今後は教育体制を整えて組織力を高めていき、10年後くらいに分社化して社長にチャレンジしようかなと思います!
ーー社長!!!
目標は高く置いておこうかなって!(笑)
ーーチャレンジ精神を持ち続けるいたっちを見習っていきたいです!インフラ事業部の成長を応援しています!